ミールキット・デリバリを手がけるBlue Apronが4月30日発表した決算で、顧客数の急減が明らかになりました。株価も低迷し続けてます。
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Blue Apronの2019年第1四半期決算
決算情報の前に、Blue Apronに関する過去記事です。どういう会社かを説明しています。
そんなBlue Apronの2019年Q1決算は下記の通りでした。
- EPS:-0.03ドル(予想:-0.07ドル)
- 売上高:1.419億ドル(予想:1.498億ドル)
EPSはコンセンサス予想を上回るものの、売上高が予想に届きませんでした。
その売上高は前年同期比で-27.9%と大幅に減少しています。
また顧客数は55万人でしたが、前年同期(2018年Q1)が78.6万人でしたのでこちらも大きく減少しています。
ビジネスがあまりうまく回っていない印象を受けます。
減少を続ける顧客数。。
四半期ごとのBlue Apronの顧客数です。
ちょうど1年前の2018年Q1から顧客数は減少の一途ですね。。
そろそろ顧客数の減少も底入れかなと思わせるチャートですが、ピーク時の半数近くまで下がってしまったのは何か根本的な課題がありそうです。
1年前にもBlue Apronの決算を記事にしてまして、その時は株価が+9%も上昇してました。ミールキットの配送センターの改善と、顧客数増加の兆しなどから、市場の期待を集めていた時期でしたね。
1顧客あたりのオーダー数はちょっと増えてます。
ただ当然ながらオーダー数そのものは減少してますね。平均単価はほぼ横ばいでしょうか。
そういった状況なので、四半期の売上高も徐々に減少中です。2019年Q1で前期の2018年Q4とほぼ同じとなり、ここで下げ止まるかどうかですね。
株価は下落し続けついに1ドルに。改善が見られないと上場廃止の恐れも。
今回の決算の影響もあり、Blue Apronの株価は昨日の終値が1ドルになりました。
元は10ドルで取引開始していたので、ついに株価が10分の1になりましたね。。
Blue Apronが上場しているニューヨーク証券取引所のルールでは、株価が1ドルになると上場廃止の懸念に関する警告を出すようです。具体的には下記ルールがあります。
- 30連続取引日で株価が1ドル未満の場合、その企業はコンプライアンス基準を下回っていると判断される
- 上記通知を受けた企業は、6ヶ月以内に株価を1ドル以上に戻す必要がある
上記ルールに抵触しても自動的に上場廃止になるわけではないですが、Blue Apronとしてはかなり瀬戸際に立っている状況に思いますね。
先日上場したBeyond Meatが好調な株価を見せているように、フードテックは今が旬のテーマだと思います。Blue Apronもミールキット・デリバリの先駆者としてこうしたトレンドを復活の足がかりに利用できればよいのですが。引き続き動向には注視しておこうと思います。

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