ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて3年目に突入。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

【OKTA】ID管理のOKTAが好決算を発表して株価も高騰!

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ID管理をクラウドで提供するOKTAが四半期決算を発表しました。

 

 

ID管理をクラウドサービスで提供するOKTA(オクタ)

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OKTAはID管理をクラウドサービスで提供する企業です。ガートナーのマジック・クアドラントではリーダーに位置しています。

 

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最近では企業の経理業務向けやプログラマーの開発向けなど、様々な業務ごとに別々のクラウドサービスを使うことが当たり前になりました。人事がWorkdayを使い、プログラマーがアトラシアンを使い、全従業員がSlackを使う、などなどです。

 

その場合、セキュリティの観点で各サービスごとに違うIDとパスワードを用意するのはとても大変ですね。できれば一つのID・パスワードで安全に全サービスを使いたいところです。

 

そこで登場するのがOKTAのID管理です。いわゆるシングル・サインオンのサービスを多数のクラウドサービスに対応した形で提供しています。またディレクトリ連携を使えば、普段会社で使っているLDAPなどのID・パスワードをそのまま使って全てのクラウドサービスにログインできるようになります。もちろんセキュリティはOKTAが確保します。

 

今後ますますクラウドサービスが一般化するにつれ、OKTAのID管理は重要さを増していくと思います。また一度使い始めるとなかなかやめられないのもOKTAのビジネスを強固にしますね。

 

OKTAの2019年第2四半期決算

  • EPS:-0.15ドル(予想:-0.19ドル)
  • 売上高:9,459万ドル(予想:8,500万ドル)
  • ガイダンス:Q3 EPS -0.12〜-0.11ドル(予想:-0.17ドル) 
  • ガイダンス:Q3売上高 9,600〜9,700万ドル(予想:8,896万ドル)
  • ガイダンス:2019年度 EPS -0.48〜-0.46ドル(予想:-0.56ドル)
  • ガイダンス:2019年度 売上高 3.72〜3.75億ドル(予想:3.57億ドル)

OKTAの2019年第2四半期決算はEPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回る好決算でした。

 

この決算により、OKTAの株価は20%近くも高騰しました。

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OKTAは先月の銘柄入れ替えの際に投資していた銘柄です。前回の四半期決算が良かったのでOKTAに投資していたのですが、今回の決算で見事に期待に応えてくれました。

www.us-stock-investor.com

 

売上高、利益の比較(単位:百万ドル)

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OKTAの売上高は+57%の成長で9,459万ドルでした。

粗利益は+65%の伸びで6,934万ドルでした。粗利益率は+3%の73.3%となりました。

営業利益、純利益はまだマイナスです。EPSは-0.25ドルから-0.15ドルに上がりました。

 

売上高の内訳

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売上高はサブスクリプションプロフェッショナル・サービスですね。

主力のサブスクリプションは前年同期比で+59%と大きく成長しています。売上高は8,790万ドルでした。

またプロフェッショナル・サービスの方も+36%としっかり伸びていますね。

全体的にとても好調なようです。

 

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顧客の成長率が過去最高に

決算コールの説明によれば顧客成長が特に良かったようですね。

We also had a record quarter in terms of customer growth, especially and customers with over $100,000 of ARR, which grew 55% year-over-year.

 

(また顧客成長の点でも過去最高を記録しました。特にARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)が10万ドルを超える顧客は前年同期比で+55%増加しました。)

Okta, Inc. (OKTA) CEO Todd McKinnon on Q2 2019 Results - Earnings Call Transcript 

大口の顧客数が大きく伸びてきていますね。今後の売上高増加にさらに期待が膨らみます。

 

既存の大口顧客としては21世紀フォックスがいるとのことで、3万人以上の従業員がOKTAのサービスを使っています。この四半期でOKTAとサービス追加の契約を交わしました。

 

この四半期での新たな顧客の一つがMerakiでした。Merakiはシスコ・システムズに買収された無線LAN管理のベンダーです。OKTAのセキュリティとMerakiのネットワークの組み合わせが様々なクラウドサービスと繋がる際に相乗効果を発揮するのでしょう。

 

またNTTデータが新規顧客として紹介されていました。ちょうどNTTグループの再編のニュースもあり、またM&Aでグループ企業が増えていくなかで、新たなID管理ソリューションが必要だったようですね。

japan.zdnet.com

 

前四半期の7月末時点で新規顧客が450顧客増え、OKTAの顧客数は5,150顧客を超えたとのことです。

また既存顧客のドルベースのNet retention rateは121%で、既存顧客に対するアップセルや契約数増加が進むことで既存顧客からの売上高が伸びていますね。

新規顧客の獲得、既存顧客からの売上高増加、どちらの観点でもOKTAは好調でした。ぜひこの好調さをキープして欲しいところです。

 

 

プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

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