コカ・コーラが2018年第1四半期を発表しました。若者の炭酸飲料離れが課題となっていましたが、今回の決算ではどうだったでしょうか。
コカ・コーラ(KO)の2018年第1四半期決算
https://seekingalpha.com/news/3347847-coca-cola-beats-0_01-beats-revenue
- EPS:0.47ドル(予想を0.01ドル上回る)
- 売上高:76億ドル(予想を2.9億ドル上回る)
コカ・コーラの2018年Q1決算はEPS・売上高ともにコンセンサス予想を上回りました。
ボトリング事業のリフライチャイズの影響を除いたオーガニックの売上高成長率は+5%でした。
前回の決算記事
チャートで見るコカ・コーラの四半期決算
売上高、利益の比較(単位:百万ドル)
コカ・コーラの2018年Q1は、売上高は-16%で76.3億ドルでした。ただしこの減少は先に触れたボトラーへのリフライチャイズの影響によるもので折り込み済みです。その影響を除いたオーガニック売上高の成長は+5%でした。
同様に営業利益も-8%と若干下がりました。
一方で純利益は+16%の13.7億ドルでした。
出荷数量の成長率
市場全体での出荷数量の成長率を見てみます。
今回の2018年Q1決算では、数量ベースで+3%の増加となりました。
ここ最近の四半期では数量ベースで成長なしでしたので、久々の出荷数量の増大ですね。
決算リリースによれば、全ての製品カテゴリと全ての地域で数量の成長を記録したとのことで、コカ・コーラ全体で出荷量が成長していました。
地域別・カテゴリ別の出荷数量成長率
地域別の出荷数量成長率
4地域のすべてプラスの成長率ですね。
最も出荷数量が伸びたのはアジア太平洋の+5%でした。
肝心の北米も+2%の成長です。
カテゴリ別の出荷数量成長率
カテゴリ別の出荷数量の成長率です。
実は最も伸びていたのは紅茶、コーヒーのカテゴリなんですね。+5%の成長でした。
コカ・コーラを含む炭酸飲料カテゴリは+4%とほぼ同じ程度の成長率でした。
その他のカテゴリもプラス成長で、全てのカテゴリで出荷数量は確かに成長しているようです。
新しいダイエット・コークが北米の数量成長を牽引
コカ・コーラが今年の1月にリリースした新しいダイエット・コークが北米で好調な売れ行きだったようで、北米での出荷数量の成長に大きく寄与していました。
最近の健康志向の影響で炭酸飲料のシェアをLaCroixなどの新興の炭酸水メーカーに奪われていましたが、新たな製品として投入した新ダイエット・コークは見事にヒットしたみたいですね。
こういった健康志向ブームに対する新たな炭酸水の市場投入はライバルのペプシコも進めていましたのでそちらの四半期決算も楽しみです。
ちなみに北米の出荷数量成長率は下記の通りです。しばらく成長なしでしたが、ここ2四半期はプラス成長を見せてきましたね。この勢いをキープできるといいですね。
北米・出荷数量成長率
参考記事

レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識
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