ネットワーク機器ベンダのアリスタ・ネットワークスが2018年第2四半期決算を発表しました。非常に良い決算内容で、今後のビジネス拡大にも期待が持てそうです。
アリスタ・ネットワークス(ANET)の2018年第2四半期決算
https://seekingalpha.com/news/3377860-arista-beats-0_23-beats-revenue
https://seekingalpha.com/news/3378120-arista-minus-1_4-percent-despite-record-profitability-q2
- EPS:1.93ドル(予想を0.23ドル上回る)
- 売上高:5.198億ドル(予想を1,058万ドル上回る)
- 第3四半期 売上高ガイダンス:5.40〜5.52億ドル(予想:5.43億ドル)
- 第3四半期 粗利益率:63〜65%
- 第3四半期 営業利益率:32〜34%
アリスタ・ネットワークスの2018年第2四半期決算は、EPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回る好決算でした。
前回の第1四半期決算では第2四半期の売上高見込みを5〜5.14億ドルと発表していましたので、そのガイダンスを上回る売上高でしたね。
売上高、利益の比較(単位:百万ドル)
売上高は前年同期比で+28%伸びて5.199億ドルでした。
粗利益と営業利益もそれぞれ+28%と+30%の成長でした。
純利益も+48%と大きく伸びました。EPSは1.34ドルから1.93ドルに成長しました。
全体的に高い成長を見せていると思います。
売上高の内訳
売上高の内訳は大きくプロダクトとサービスになります。
プロダクトは+26%の成長、サービスは+46%の成長と、どちらも売上高の伸びに貢献できていますね。
粗利益率の推移
粗利益率については以前の記事で図示したとおり最近は減少傾向にありましたが、今回の決算では粗利益率が64.5%と上向いてきました。
売上高成長率の推移
一方で売上高の成長率についてはやはり下落傾向にありますね。売上高の規模も大きくなってきましたからある程度は仕方ないのかもしれません。
決算後は株価が下落
前回の決算でも下げましたが今回も決算後に-5%と大きく下げてました。
決算内容は良かったですが、成長性に疑問があるのか、ガイダンスに不満があるのか、詳しい理由は不明です。
ただ好決算に違いはないですし、投資機会と捉えることもできそうです。
新たにWi-FiソリューションベンダのMojo Networksを買収
アリスタ・ネットワークスは決算発表の同日にWi-FiソリューションベンダのMojo Networksの買収を発表しました。これがアリスタ・ネットワークスとしては初めての買収のようですね。
アリスタ・ネットワークスは比較的大型なネットワークスイッチを扱ってきましたが、Mojoの買収で新たにWi-Fiアクセスポイントの機器もポートフォリオに加わることになります。
Mojo買収によるWi-Fi市場への参入でアリスタ・ネットワークスのビジネス成長がさらに勢いづくかどうか、今後に要注目ですね。