データ分析サービスを提供するSplunkが第2四半期決算を発表しました。
Splunk(SPLK)の2019年第2四半期決算
- EPS:0.08ドル(予想:0.05ドル)
- 売上高:3.88億ドル(予想:3.58億ドル)
- ガイダンス:第3四半期 売上高 4.30〜4.32億ドル(予想:4.28億ドル)
- ガイダンス:2019年度 通期売上高 16.9億ドル(予想:16.5億ドル)
Splunkの2019年第2四半期決算はEPS・売上高・ガイダンスの全てがコンセンサス予想を上回る好決算でした。
第2四半期では新たに550の企業を新規顧客として獲得しました。うち61社は百万ドル以上の契約とのことです。
またインシデント管理を提供するVictorOpsの買収が完了しました。
決算の結果を受けてSplunkの株価は+15%近く跳ね上がりました。すごいですね。
ここ最近の株価は50日移動平均線を下回っていましたが、今回の大ジャンプで大きく上回りましたね。
売上高、利益の比較(単位:百万ドル)
第2四半期の売上高は前年同期比で+39%の増加でした。
粗利益も+38%伸び、粗利益率は82.2%でした。前年同期比ではちょっと下げてますね。
営業利益、純利益についても前年同期比では下げていますね。EPSも0.11ドルから0.08ドルに下げていました。
この辺はVictorOps買収や今年3月のPhantom買収による人員増加・OpEx増加が影響しているようです。
売上高の内訳
売上高はライセンスおよびメンテナンス&サービスの2カテゴリです。
ライセンスは前年同期比で+36%、メンテナンス&サービスは+41%の成長でした。
SplunkはSaaSで利用できる Splunk Cloudも提供しており、クラウドの売上高は3,900万ドルでした。こちらは前年同期比で+90%と倍近く成長しました。Splunkとしてもサブスクリプションモデルからの売上高の比率を高めていきたいようです。
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Amazonとのパートナーシップを強化するSplunk
Splunkのデータ分析サービスは様々なプラットフォームで利用可能です。ここ最近はAmazonとのパートナーシップが強いようですね。
アマゾンは、そういうスプランクの利便性を熟知しているので、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を営業する際、スプランクと抱き合わせでソリューションの提案をします。
Amazonの稼ぎ頭であるAWSとセットで売ってもらえるという、非常に強いポジションにSplunkは居るようです。
最近もAWSの新しいサービスであるEKS(Elastic Container Service for Kubernetes)とSplunkとの連携についてリリースしていました。Amazonのトレンドにしっかり追従していますね。
AWS以外にも、B2B向けのAlexaソリューションであるAlexa for BusinessでもしっかりSplunkはソリューションパートナーとして名を連ねていました。
今後は、Amazon Echoなどを持つ顧客はAlexaに「8月の売上データを見せて」といった風に話しかけるだけで売上データのグラフが表示される、といったソリューションが実現されるのでしょうね。
データ分析ではデータを分析する人(データサイエンティスト等)と実際に分析結果を必要とする人(営業担当、マーケ担当、経営層など)が違うことは普通ですので、複雑なデータ処理の操作を知らずともAmazon Echo経由でデータを閲覧できるのは効果が大きそうです。
SplunkはこれからもAmazonと二人三脚でサービス拡充をしていくでしょうし、Amazonが好調ならSplunkも好調といった図式がより強化されることに期待しましょう。

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