ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて早1年。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

アドビが2018年第4四半期決算を発表。今年のアドビの1年振り返りと2019年度のガイダンスもチェック

スポンサーリンク

f:id:us_stock_investor:20181214191735j:plain

アドビが2018年第4四半期決算を発表しました。せっかくですので2018年度の振り返りもしてみましょう。

 

 

アドビの前回(第3四半期)決算

www.us-stock-investor.com

  • ガイダンス:Q4 EPS 1.87ドル(予想:1.86ドル)
  • ガイダンス:Q4 売上高 24.2億ドル(予想:24.1億ドル)

前回決算からガイダンスを引っ張ってきました。今回の決算発表ではガイダンス通りでしたでしょうか。

 

アドビ(ADBE)の2018年第4四半期決算

  • EPS: 1.83ドル(予想:1.87ドル)
  • 売上高:24.6億ドル(予想:24.3億ドル)
  • ガイダンス:2019年度Q1 EPS 1.60ドル(予想:1.87ドル)
  • ガイダンス:2019年度Q1 売上高 25.4億ドル(予想:25.2億ドル)
  • ガイダンス:2019年度通期 EPS 7.75ドル(予想:7.97ドル)
  • ガイダンス:2019年度通期 売上高 111.5億ドル(予想:108億ドル)

アドビの2018年第4四半期決算は、売上高がコンセンサス予想を超えたもののEPSが予想に届きませんでした。

今期および2019年度のガイダンスでも売上高見込みがOKでEPS見込みが予想を下回っています。

 

アドビは10月にマーケティング・オートメーションのマルケト(Marketo)を47.5億ドルで買収しています。そのマルケトを除いた第4四半期決算は下記の通りでした。

  • EPS:1.90ドル
  • 売上高:25.4億ドル

こちらの数字では先程のコンセンサス予想をEPS・売上高ともに上回っています。マルケトの買収がなければ決算自体は予想を上回る内容になっていたということですかね。

 

2018年は2件の買収を実施

アドビは積極的に買収を実施する企業ですが、2018年は2件の買収がありました。

 

ECサイト・プラットフォームのマジェント(Magento)を16.8億ドルで買収

japan.cnet.com

2018年6月にECサイト・プラットフォームのマジェント買収を完了しました。

マジェントは主に中小企業のECサイト構築を支援するサービスを提供しています。ECサイト構築とデザインツールのアドビは相性が良さそうです。

最大のライバルはShopifyと言われていますね。アドビによるShopify買収も噂レベルではあったようですが。

ちなみにGoogleトレンドによれば2017年まではマジェントの方が検索ワードで人気でしたが今はShopifyの勢いに破れてしまったようです。。

f:id:us_stock_investor:20181214195242p:plain

 

マーケティング・オートメーションのマルケト買収

japan.cnet.com

決算でも触れたようにアドビは10月にマルケト買収を完了しました。

マルケトはマーケティング業務の自動化、いわゆるマーケティング・オートメーションをサービス提供しています。マーケティング業務の一環としてEメールやランディングページなどのコンテンツ制作もありますのでアドビのツールが活きてくるでしょう。またCRMやマーケティングなどの領域でSalesforceやOracleとの競争力を強化したい狙いもありますね。

この分野は競合が多いのでマルケトのライバルも多数いますが、一つ上げるならHubSpot(ティッカー:HUBS)でしょうか。Googleトレンド的にはHubSpotの圧勝ですけどね。

f:id:us_stock_investor:20181214200117p:plain

 

2018年度の総決算

f:id:us_stock_investor:20181214200228p:plain

先程の2件の買収も含めた2018年度の決算です。

総売上高は90.3億ドルでした。2017年度が73億ドルでしたのでおよそ+24%の増収です。ちなみに2017年度は+25%の増収でしたので増収ペースをキープしている印象です。

事業別ではデジタル・メディア事業が+26%、デジタル・エクスペリエンス事業が+20%の成長でした。またアドビ・エクスペリエンス・クラウドのサブスクリプション売上高は+26%の成長でした。こちらも高成長を維持してますね。

新規のデジタル・メディアARRは14.5億ドルの純増でした。

利益ではNon-GAAP EPSが6.76ドルでした。2017年度は4.31ドルでしたので+57%の成長ですね。

 

その他の指標としては、Non-GAAPでの営業利益が+31%、純利益が+56%の成長率でした。年間の営業キャッシュフローは40.3億ドルでしたので、営業CFマージンは約45%でした。

また2018年度は870万株の自社株買いを実施し、20億ドルを投資家に還元しました。

 

<スポンサーリンク>

 

 

マルケト買収により2019年度のガイダンスを更新 

f:id:us_stock_investor:20181214194047p:plain

マルケト買収により、それ以前に発表していた2019年度のガイダンスを更新しました。EPSと売上高については先述のとおりです。

各部門では、デジタル・メディア事業が+20%の成長率、デジタル・エクスペリエンス事業が+34%の成長率を見込んでいます。

デジタル・メディアARRでは14.5億ドルの純増を見込んでいます。

デジタル・エクスペリエンス事業の年間サブスクリプション・ブッキングは+25%の成長見込みです。引き続きアドビのサブスクリプションは拡大傾向ですね。

 

2019年Q1ガイダンス

f:id:us_stock_investor:20181214202448p:plain

合わせて今期(2019年Q1)のガイダンスもチェックしましょう。EPSと売上高のガイダンスは先述のとおりです。

デジタル・メディア事業は+20%、デジタル・エクスペリエンス事業は+31%の成長見込みです。ほぼ年間ガイダンスと同じです。

新規のデジタル・メディアARRは+3.3億ドルを見込んでいます。

 

買収した企業がアドビの成長に貢献するか注目

f:id:us_stock_investor:20181214203715p:plain

2018年度の四半期決算ではここまで完璧な内容でしたが、今回のQ4決算でEPSが予想を下回りました。ここまでのEPS予想と実績の比較は上のチャートの通りです。

おそらくはマルケトの大型買収が少なからず影響しているのでしょうね。マルケト自体の売上高は2,000万ドル程度で、利益もまだマイナスでしょう。

マルケト買収前のアドビ単体では事業成長に不安材料はないように思いますので、アドビとマルケトの統合により事業成長できるかが今後のポイントになりそうです。その期待を込めて今はアドビはホールドしようと思います。

 

 

英語の決算書を読むスキル−海外企業のケーススタディで基礎と実践をおさえる

英語の決算書を読むスキル−海外企業のケーススタディで基礎と実践をおさえる

  • 作者: 大津広一
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/04/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 1人 クリック: 3回
  • この商品を含むブログを見る