米国の小売業については最近はAmazonとウォルマートばかりに目を向けていましたが、Targetもいよいよ具体的な動きを見せてきました。
Targetが運送テクノロジーの会社Grand Junctionを買収
<オフィシャルアナウンス>
Target to Acquire Grand Junction to Expand and Improve Delivery Services for Guests
Targetは8月14日に小売店の地域配達の管理ソフトウェアを有する運送テクノロジー会社Grand Juncitonを買収することで合意したと発表しました。
買収の狙いとして、Grand Junctionの技術によりTargetの顧客への即日配送サービスを強化したい思惑があるようです。既にニューヨークの店舗にて即日配送のパイロット版を試験中とのことです。
Grand Junctionがどういう会社なのか、記事によれば700を超える運送業者のネットワークを提供するプラットフォームであり、そのプラットフォームを使うことで小売店は最も早くて効率的なローカル配送の手段を決定できるようです。ある種のマッチングサービスのようなイメージでしょうか。
Grand Junctionの買収によりTargetの即日配送が本格展開されれば、Amazonやウォルマートとの競争激化は避けられないでしょうね。
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小売業の即日配送は当たり前のサービスになりつつある?
Targetととはセグメントが違いますが、オフィス用品を中心に取り扱うOffice Depotが先日に即日配送サービスへの対応を発表しました。
またオンラインで発注を受けて買い物代行をするInstacartはホールフーズ、CVS、コストコといった小売業と提携して最短1時間の即日配送を実現しています。
先日紹介したウォルマートとJD.comの提携では、両社のオンラインサイトと店舗を上手く活用することで30分の配送を実現していました。
Amazonも同様のサービスを展開中ですし、ホールフーズ買収による新しい配送サービスも登場するのではないでしょうか。関連技術の研究にも余念がないようです。
小売業にとっては即日配送に対応することが当たり前になりつつあるようです。小売業の競争激化が避けられないなかで、配送サービスを人力ではなくテクノロジーでより効果的に実現できた企業が一歩先を行くことができるのではと思いますね。