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Amazon・ホールフーズの居る場所は既に、ウォルマート・JD.comが1年前に通過した場所だ!

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Amazonがホールフーズ買収により店舗ビジネスに本格参入すると予想されていますが、そうしたEコマースと実店舗の融合についてはウォルマートが一歩先を行っているようです。

ウォルマートと中国Eコーマス大手JD.comとの提携の歴史

ウォルマートは中国に400店舗以上を展開しながら、傘下にオンラインショッピング・サービス「1号店(Yihaodian)」を有していました。しかし中国のEコーマスはアリババとJD.comの2強状態であり、2016年にウォルマートは自社サービスをJD.comに売却することを決定し、さらにJD.comの新規発行株式を5%受け取ることで、両社の提携に踏み切りました。

forbesjapan.com

 

ちなみに2017年1Qの中国EC市場シェアは下記の通りです。アリババ(Tmall.com)とJD.comで市場シェアは8割を超えていますね。Amazonのシェアはわずか0.9%です。

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www.iresearchchina.com

 

ウォルマートはその後もJD.comの保有株式を増やし続け、両社のパートナーシップを強化しています。2017年2月の記事では、保有株式は5%から12.1%へ増加したとのことでした。

forbesjapan.com

 

ウォルマートがアリババ(Tmall)ではなくJD.comを選んだ理由としては、JD.comの持つ物流システムが挙げられるのではと思います。Tmallが楽天市場のようなマーケットプレイス方式であるのに対し、JD.comはマーケットプレイスに加えて自社直販と自社による配送まで手がけており、当時中国に420店舗ほど展開していたウォルマートとしてはJD.comの物流網の活用も意識していたのではないでしょうか。

www.live-commerce.com

 

2016年11月にはウォルマートはJD.comと具体的な提携戦略を発表します。大きく3つの合弁事業で両社の強みを活かす提携方針を示しました。

www.msn.com

1つ目の合弁事業は、JD.com上にサムズ・クラブ(ウォルマートの会員制店舗)の旗艦店を出店し、当日および翌日配達サービスを提供する事業だ。ウォルマートはJD.comの倉庫にサムズ・クラブの商品をストックし、JD.comの物流ネットワークを活用して配達を行う。JD.comのユーザーは、サムズ・クラブの商品を会員価格で購入する権利を10日間、無料で使うことができる。

2つ目は、海外法人向けオンラインモールのJDワールドワイド(京東全球購)への、ウォルマート・グローバル店の出店である。これで中国の消費者がウォルマートの商品へのアクセスできるようになる。ウォルマートは継続的にオンラインストアの商品を追加し、JD.comの力を活用して迅速な配達行う。

そして3つ目は、食料品販売サイトのJD Daojia(JD到家)で商品を購入した顧客に対して、ウォルマートの店舗から2時間で配達サービスを提供する事業だ(一部の地域限定)。これはJD到家とクラウドソーシング型配送サービスのDada(达达)との合弁事業となる。

 

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その後のウォルマートとJD.comのパートナーシップは好調

www.cnbc.com

上記記事でJD.comの幹部が両社の提携状況についてインタビュアーに話していました。

"We're integrating with Wal-Mart in a much tighter partnership, which ... potentially, Amazon might do with Whole Foods," Cheng told CNBC.

"But for us, we've already started on this strategy over a year ago with Wal-Mart."

 「我々はウォルマートとのパートナシップをより強固なものにしているところだ。おそらくAmazonとホールフーズがやろうとしているようにね。」

「しかし我々の場合、ウォルマートとは1年以上も前から既にこうした戦略に着手してきたんだ。」

 2016年の提携以来、両社のビジネス統合は非常に上手く機能しているようです。2016年11月に発表した合弁事業計画のとおりに、中国の消費者はJD.com上のウォルマートストアを通じて米国産の商品を購入できるようになり、ウォルマートも店舗スペースをJD.comの商品用に提供することでJD.comの物流能力が強化されたとのことです。

 

結果として、JD.comの倉庫と物流にウォルマートの店舗を統合することで、今ではJD.comで購入した商品を30分で配送可能になったとのことです。もともとの計画では2時間としていたので、そこから大幅に配送時間を短縮したんですね。中国のような大規模な市場でそうしたサービス水準を実現できているのが驚きです。

 

現在のJD.comとAmazonの状況

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2017年の両社の株価を比較すると、Amazonが30%近く増加をしているのに対し、JD.comは倍以上の80%の増加を示しています。株価の成長率ではJD.comはAmazonを圧倒していますね。

 

Amazonは短時間の配送サービスとしてPrime Nowを米国で展開中です。日本でも同サービスは始まっていますね。今のところ注文から1〜2時間での配送ということでJD.comの30分配送とは異なりますが、JD.comとウォルマート店舗の連携のようにAmazonもホールフーズ店舗をうまく活用したサービス展開をしてくるのではないでしょうか。

 

またAmazonは7月末にシンガポールでPrime Nowを開始し、これで9カ国50都市以上でPrime Nowが利用可能となりました。こうしたビジネス展開の早さに関しては、今のところは中国のみに限定されるJD.comとは違って、世界中にビジネス基盤のあるAmazonならではの強みですね。

www.cnbc.com

 

ウォルマート・JD.comが1年前に通過したEコマースと実店舗の連携ビジネスに対して、Amazon・ホールフーズ側がどういったサービスを展開してくるのか、今年は非常に興味深い年になりそうです。

 

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