総合化学メーカーのダウ・デュポンからダウがスピンオフして新会社ダウが誕生しました。これは新たな高配当銘柄の誕生を期待させます。
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ダウ・デュポンの分割計画第1段!ダウをスピンオフ
ダウ・デュポンは同社の分割計画を発表していましたが、今回その第1段としてダウがスピンオフしました。
スピンオフした部門は汎用化学部門で、これからは新会社ダウとしてニューヨーク証券取引所で扱われます。ティッカーシンボルはそのまま「DOW」になります。
今後の分割計画は、6月1日に農業事業部門をスピンオフして「コルテバ」となり、残る特殊化学部門が「デュポン」となる予定です。
新会社ダウは4月2日より取引開始
スピンオフした新会社ダウは、4月2日に早速取引開始しています。
今のところ株価は、この記事を書いている時点で56ドル前後といったところですね。
順調に買われているようです。
ダウは新たな高配当株?
同社の配当計画は年間21億ドルで、1株当たり配当金は約2.80ドル、株価を50ドルとすると利回りは5.6%となる。これは同社と最も類似するライオンデルバセル・インダストリーズ(LYB)の4.8%を上回る。
新会社ダウは株主への還元もしっかりしてくれるようで、結構な高配当を期待できそうです。
投資家向けのロードショーでの説明スライドは下記の通りです。
- 配当性向は45%を予定
- 初年度の配当金は21億ドルを予定
- 発行済株式数は7.5億株
- 自社株買いと配当金を合わせて、株主へは利益の65%を還元予定
先程の記事では株価50ドルと仮定して配当利回りを算出していましたが、今はおよそ56ドルですので、現時点では配当利回りは5%ほどになりそうです。
当然、今後の株価次第で利回りも変わってきますが、 配当利回り5%は高配当銘柄と呼んで良さそうですね。
ダウ・デュポンは今年は減益を予想していますので、今後の景気動向には要注意ですが、第2四半期には回復見込みとのことです。
公益株に比べれば景気敏感だと思いますが、高配当株への投資先として新生ダウを検討してみるのも面白そうです。