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景気後退に備えてディフェンシブ銘柄を模索:生活必需品セクター編

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そろそろ景気後退に備えてディフェンシブ銘柄への投資を検討したいと思います。今回は生活必需品セクターです。

 

 

生活必需品セクターとは

おさらいとして生活必需品セクターの概要紹介です。ここではヴァンガードの生活必需品セクターETFであるVDCの説明を引用します。

 

このセクターは、食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成されています。 

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VDC_JP.pdf

 

生活必需品セクターはその名の通り不景気でも生活に欠かせない商品・サービスを扱う企業で構成されています。タバコが生活必需品かどうかはいつも考えてしまいますけどね。

 

このセクターにはP&G(PG)、コカ・コーラ(KO)、ウォルマート(WMT)、フィリップ・モリス(PM)、コストコ(COST)などの銘柄が含まれます。洗剤、飲料、スーパーマーケット、タバコなどですね。確かにこれらは不景気でも生活に必要です。

 

生活必需品セクターの銘柄を吟味

ひとまずは先程の生活必需品セクターETFであるVDCの構成銘柄(約90銘柄)を対象に投資候補を吟味したいと思います。

 

↓こんな感じにGoogle スプレッドシートに全銘柄の年初株価と現在株価、年初からのチャートと株価変化率、PERをインポートしておきました。

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この中から投資候補をピックアップするわけですが、まずはチャートの形が下落傾向にある銘柄は対象から外したいと思います。ディフェンシブ銘柄としての防御力に不安が募りますからね。

 

というわけで良い形のチャートを作っている銘柄を中心にいくつか選択してみました。

 

McCormick(MKC)

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マコーミック(McCormick)は世界最大のスパイスメーカーです。上の写真のようにとても幅広いスパイスや調味料を扱っています。

基本的に料理に欠かせないものですので、景気循環に対してもあまり影響を受けないのでしょうね。

マコーミックの株価は良い感じに上昇トレンドを作っています。

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直近の四半期決算は9月27日でした。決算内容はEPSはコンセンサス予想を上回りましたが売上高が予想に届きませんでした。そのため上のチャートのように決算後に株価が大きく下がっていました。ただそこから再び上昇を続けています。

 

また先日にマコーミックは増配を発表しました。四半期の配当金が0.52ドルから+9.6%増えて0.57ドルとなりました。マコーミックは連続増配31年の配当貴族でもあります。

 

チャーチ&ドワイト(CHD)

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チャーチ&ドワイト(Church & Dwight)は家庭用洗剤や重曹、漂白剤などを扱う日用品メーカーです。売上高のほとんどが米国内ですので日本ではほとんど馴染みがありませんね。

たとえ不景気でも掃除は欠かせないですし、景気後退でも強そうな商品群です。チャーチ&ドワイトはM&Aでポートフォリオを拡充してきた会社です。

 

株価の方は10月に50日移動平均線を割り込んでいましたが、11月1日に発表した四半期決算が好決算で一気に飛び上がりましたね。全体的に上昇トレンドがまだ崩れていないのが良い感じです。

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チャーチ&ドワイトは連続増配12年ですし、今後も増配を期待して良さそうです。

 

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ホーメル・フーズ(HRL)

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ホーメル・フーズ(Hormel Foods)は加工食品メーカーですが、なんといってもスパム缶が有名ですね。スパムのインパクトが強すぎて他の商品を知らなかったのですが、上のようにピーナッツバターやベーコンなども扱っています。

 

株価は上下を繰り返しながらも上昇しています。今はちょっと天井になっているのかもしれないですね。

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11月20日に四半期決算を発表しましたが、EPSはOKながらも売上高は予想に届かずでした。また2018年度は全ての四半期決算でコケてました。にもかかわらず株価は緩やかに上っているのが不思議です。

またホーメル・フーズは連続増配が51年の配当貴族銘柄です。業績面で不安がありますが増配目当てで投資するやり方もあるかもしれません。私は投資しないと思いますけどね。

 

ラム・ウェストン(LW)

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ラム・ウェストン(Lamb Weston)は米国No.1の冷凍フライドポテトのメーカーです。世界市場では第2位に位置づけています。

ラム・ウェストンの大口顧客にはマクドナルドもいます。マクドナルドのホームページでラム・ウェストンの担当者が食品管理について解説してたりします。

www.mcdonalds.co.jp

不景気になると外食を控える人が増えてマクドナルドのポテトも需要が下がりそうですが、他にもポテトの供給先はありますし意外とディフェンシブなのかもしれませんね。

 

ラム・ウェストンは10月1日に四半期決算を発表しました。内容は良かったため株価も50日移動平均線を飛び越えましたね。

ただここ1ヶ月ほどは下落傾向に入ったようにも見え、ちょっと警戒しておいたほうがよさそうです。

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投資するならマコーミックかチャーチ&ドワイト?

この中で投資するならマコーミックチャーチ&ドワイトかなと思いました。スパイスも洗剤も景気循環にあまり影響を受けなそうですし、どちらも株価の上昇トレンドが崩れていませんしね。

これら以外にも上昇トレンドのチャートを作っている銘柄はあるのですが、楽天証券で取り扱っていないものがほとんどでしたのでここには載せていません。

ひとまずはマコーミックとチャーチ&ドワイトをウォッチ対象として見守っておきたいと思います。案外、コカ・コーラやペプシコにしれっと投資するかもしれませんけどね。

 

 

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