前回記事に続いて1月の決算発表企業をチェックです。
前回記事
なお決算発表日はYahoo! FinanceのCompany Earnings Calendarをもとにしています。各企業の正式発表ではないので後日変わることもあり得ます。
グロース筆頭のFAANGの決算予定日
2018年はFAANGの高い成長性に注目が集まり、株価もどんどん上昇していきました。しかし10月を堺に一転して下落トレンドとなってしまいました。FAANGに限った話ではありませんが、彼らの今期業績がどうだったかはやはり注目度が高そうです。
そんなFAANGの決算予定日とコンセンサス予想は下記となります。
<Facebook(FB)>
- 決算予定日:1月29日
- EPS予想:2.19ドル(前年同期:1.44ドル、+52%)
- 売上高予想:164億ドル (前年同期:129.7億ドル、+26%)
<Amazon(AMZN)>
- 決算予定日:1月30日
- EPS予想:5.56ドル(前年同期:2.16ドル、+157%)
- 売上高予想:718.1億ドル (前年同期:604.5億ドル、+19%)
<Apple(AAPL)>
- 決算予定日:1月30日
- EPS予想:4.68ドル(前年同期:3.89ドル、+20%)
- 売上高予想:914.9億ドル (前年同期:882.9億ドル、+4%)
<Netflix(NFLX)>
- 決算予定日:1月17日
- EPS予想:0.24ドル(前年同期:0.41ドル、-42%)
- 売上高予想:42.1億ドル (前年同期:32.9億ドル、+28%)
<Alphabet(GOOGL)>
- 決算予定日:1月30日
- EPS予想:10.85ドル(前年同期:9.7ドル、+12%)
- 売上高予想:389.6億ドル (前年同期:323.2億ドル、+21%)
各社それぞれ課題を抱えている状況に思いますので、1月の決算でもう少し情報が手に入るといいですね。
景気後退の救世主?生活必需品セクター
景気後退が間近と言われる中で生活必需品セクターはあまり景気敏感ではないことからディフェンスに定評があります。以前の記事でもいくつか取り上げました。
主な生活必需品セクターの銘柄の決算予定日とコンセンサス予想は次の通りです。
<P&G(PG)>
- 決算予定日:1月21日
- EPS予想:1.2ドル(前年同期:1.19ドル、+0.8%)
- 売上高予想:171.5億ドル (前年同期:173.9億ドル、-1.4%)
<コカ・コーラ(KO)>
- 決算予定日:2月14日
- EPS予想:0.43ドル(前年同期:0.39ドル、+10%)
- 売上高予想:70.3億ドル (前年同期:75.1億ドル、-6%)
<ペプシコ(PEP)>
- 決算予定日:2月15日
- EPS予想:1.49ドル(前年同期:1.31ドル、+14%)
- 売上高予想:195.3億ドル (前年同期:195.3億ドル、±0%)
<ウォルマート(WMT)>
- 決算予定日:2月18日
- EPS予想:1.33ドル(前年同期:1.33ドル、±0%)
- 売上高予想:1,386.6億ドル (前年同期:1,362.7億ドル、+1.8%)
<フィリップ・モリス(PM)>
- 決算予定日:2月6日
- EPS予想:1.19ドル(前年同期:1.32ドル、-10%)
- 売上高予想:73.9億ドル (前年同期:82.9億ドル、-10%)
<アルトリア・グループ(MO)>
- 決算予定日:1月30日
- EPS予想:0.96ドル(前年同期:0.91ドル、+5.5%)
- 売上高予想:48.6億ドル (前年同期:47.1億ドル、+3.1%)
<マコーミック(MKC)>
- 決算予定日:1月23日
- EPS予想:1.7ドル(前年同期:1.54ドル、+10%)
- 売上高予想:15.5億ドル (前年同期:14.9億ドル、+4.2%)
<チャーチ&ドワイト(CHD)>
- 決算予定日:2月4日
- EPS予想:0.58ドル(前年同期:0.52ドル、+12%)
- 売上高予想:10.7億ドル (前年同期:10.3億ドル、+3.2%)
一部の銘柄は決算予定日が2月でしたのでご注意を。
この中で前年同期比でのEPS・売上高がプラス成長を見込まれているは、タバコのアルトリア・グループ、スパイス会社のマコーミック、家庭用洗剤等のチャーチ&ドワイトでした。
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株価が軟調のハイテク銘柄
ココ最近は元気のないハイテク銘柄も気になります。景気が悪くなると企業の設備投資が減るだけに、景気後退を乗り越えられる体力が各企業にあるかどうか見極めたいところです。
FAANGを除いた主だった銘柄の決算予定日とコンセンサス予想は下記のとおりです。
<マイクロソフト(MSFT)>
- 決算予定日:1月29日
- EPS予想:1.09ドル(前年同期:0.96ドル、+14%)
- 売上高予想:324.9億ドル (前年同期:289.2億ドル、+12%)
<VISA(V)>
- 決算予定日:1月30日
- EPS予想:1.25ドル(前年同期:1.08ドル、+16%)
- 売上高予想:54.1億ドル (前年同期:48.6億ドル、+11%)
<マスターカード(MA)>
- 決算予定日:1月23日
- EPS予想:1.53ドル(前年同期:1.14ドル、+34%)
- 売上高予想:38.1億ドル (前年同期:33.1億ドル、+15%)
<シスコ・システムズ(CSCO)>
- 決算予定日:2月13日
- EPS予想:0.72ドル(前年同期:0.63ドル、+14%)
- 売上高予想:124.1億ドル (前年同期:118.9億ドル、+4.4%)
<インテル(INTC)>
- 決算予定日:1月24日
- EPS予想:1.22ドル(前年同期:1.08ドル、+13%)
- 売上高予想:190億ドル (前年同期:170.5億ドル、+11%)
<NVIDIA(NVDA)>
- 決算予定日:2月6日
- EPS予想:1.4ドル(前年同期:1.78ドル、-21%)
- 売上高予想:27億ドル (前年同期:29.1億ドル、-7%)
<IBM(IBM)>
- 決算予定日:1月22日
- EPS予想:4.85ドル(前年同期:5.14ドル、-6%)
- 売上高予想:218.1億ドル (前年同期:225.4億ドル、-3%)
ハイテク銘柄もまだプラス成長の企業が多そうです。
心配なのはやはりNVIDIAですね。前回の決算で大きく株価を下げてますし、今期もマイナス成長が見込まれています。
IBMもややマイナス成長の見込みですね。レッドハットの大型買収が今後どう寄与してくるかが注目です。

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