ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて早1年。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

【ZUO】Zuora(ズオラ)がIPO後初の四半期決算を発表。好調な内容で株価は急上昇!

スポンサーリンク

f:id:us_stock_investor:20180602114152p:plain

サブスクリプションビジネスを支援するクラウドサービスZuoraが4月のIPO後初の四半期決算を発表しました。非常に好調な内容でその後の同社株価は高騰していました。

 

 

Zuoraの概要

ズオラ(Zuora, Inc.)はサブスクリプション請求、コマース、ファイナンスプラットフォームを提供するクラウドベースのソフトウェア会社である。

 

【事業内容】

同社の製品には、あらゆる業界のあらゆる規模のサブスクリプションビジネス向けに設計された定期課金プラットフォームZuora Billing、サブスクリプション契約を構成し、サブスクリプションライフサイクルに沿った変更を見積もり、顧客の生涯価値を最大化するための価格戦略を活用するZoura価格見積りの設定(CPQ)、ユーザー独自の自動督促ワークフローを構成し、ユーザーの支払い再試行ロジックを自動化し、不本意な解約を防止するZuora Collect、収益管理を自動化し、最新の収益基準に対するコンプライアンスを満たし、ユーザーの時間を短縮するZuora Revproを含む。マルチテナントクラウドプラットフォームは、企業がサブスクリプションサービスを立ち上げ、拡張・収益化するのに役立つ。 

米国株式:企業情報 | マーケット情報 | 楽天証券

 

Zuoraは企業がサブスクリプション型のビジネスを始める際に必要となる機能をクラウドサービスで提供する会社です。

大きくは請求・見積もり・回収・分析・収益認識の製品を持っています。

f:id:us_stock_investor:20180602115743p:plain

 

サブスクリプション型のビジネスは月単位・年単位や定額制・従量制など様々な契約形態がありえますし、また同じ顧客でも製品ごとに異なる契約を結ぶことも少なくないです。そうなってくると自社ビジネスの状況を分析するのも複雑になり、またサブスクリプションならではの指標も把握する必要があります。

Zuoraはそういったサブスクリプション型ビジネスをする際の面倒な部分を一手に引き受けるプラットフォームといえるでしょう。特にSaaSビジネスはサブスクリプションが一般的ですので、SaaSが増えるごとにZuoraの活躍の場も広がりますね。

 

Zuora(ZUO)のFY2019年第1四半期決算

  • EPS:-0.32ドル(予想を:0.08ドル上回る)
  • 売上高:5,174万ドル(予想を277万ドル上回る)
  • ガイダンス: Q2 EPS -0.16〜-0.15ドル(予想:-0.17ドル)
  • ガイダンス: Q2 売上高 5,350〜5,450万ドル(予想:5,133万ドル)
  • ガイダンス: 2019年通期 EPS -0.62〜-0.59ドル(予想:-0.65ドル)
  • ガイダンス: 2019年通期 売上高 2.2〜2.23億ドル(予想:2.13億ドル)

Zuoraの2019年第1四半期決算は、 EPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回る好決算でした。

近頃はSaaSビジネスが好況ですのでZuoraに対する需要も大きいのでしょうね。

 

Zuoraの好決算を受けて同社株価は+20%近くまで急上昇しました。

f:id:us_stock_investor:20180602120952p:plain

 

チャートで見るZuoraの四半期決算

売上高、利益の比較(単位:百万ドル)

f:id:us_stock_investor:20180602122518p:plain

ZuoraのQ1決算は売上高が+60%の伸びで5,174万ドルとなりました。順調な成長です。

粗利益は+38%の増加で2,801万ドルでした。粗利益率はちょっと下げてます。

利益については損失が増えていますが、まだまだ成長期なので特に問題ではないですね。

 

売上高の内訳(単位:百万ドル)

f:id:us_stock_investor:20180602125715p:plain

Zuoraの売上高は大きくクラウドサービスのサブスクリプション収益プロフェッショナル・サービスから成ります。

割合的にはサブスクリプションの売上高がメインですね。全体の7割ほどを占めています。

プロフェッショナル・サービスは成長率が非常に高く、1年前は売上の2割ほどでしたが今は3割を占めるまでに成長していました。

 

売上高の推移(単位:百万ドル)

f:id:us_stock_investor:20180602130948p:plain

四半期ごとの売上高の推移です。サブスクリプションは綺麗に右肩上がりに伸びていますね。売上高の成長率は1年前のFY18Q1は+31%でしたが今は+39%に伸びました。

プロフェッショナル・サービスはここ1年で大きく売上を伸ばしたようです。FY18Q2あたりから売上高が倍以上に伸びましたね。

 

大口の顧客は着実に増加中

f:id:us_stock_investor:20180602131951p:plain

ACV(年間契約額)が10万ドル以上の顧客数の推移です。左の3つは各年度終わりの顧客数で、一番右が今回の四半期決算時点での顧客数です。

 

見ての通り大口顧客数は着実に伸びており、2017年度は前年同期比で+20%ほどの増加でしたが、2018年度は倍増の+42%の顧客数増加となっています。大口顧客の獲得が加速しているのでしょうね。

 

既存顧客へのアップセルも順調

f:id:us_stock_investor:20180602133148p:plain

ドル・ベースでのリテンションレート(顧客維持率)を見てみます。既存顧客からの収益が1年間でどれだけ増減したかを示す値ですね。

 

数値的には今決算で112%にまで伸びていました。一度Zuoraの顧客になれば、複数の製品の契約を結ぶ顧客が多いようで、アップセルが上手く機能しているのでしょうね。

 

最近のIPO組も利用するZuoraのサービス。レガシー企業も破壊していくか

seekingalpha.com

決算発表時のスクリプトを見ると、最近のIPO組たちもZuoraの顧客のようですね。

  • DocuSign(2018年4月上場)
  • Pluralsight(2018年5月上場)
  • Pivotal(2018年4月上場)
  • Avalara(IPO申請済み)

これら全てがサブスクリプション型のビジネスモデルであり、Zuoraがそのサブスクリプションの管理に選ばれたということですね。

 

また欧州のとあるエネルギー会社の事例も紹介されていました。もともとその会社ではERPにSAPを採用していたようですが、将来彼らの事業になるであろうスマートシティやスマートモビリティ、スマートホームといった新しい事業形態に対応するにはレガシーのERPではダメだと判断し、Zuoraとの契約に踏み切ったそうです。

 

長年OracleのERPを使ってきた検査装置・計測装置のある会社は、昔から装置の販売を手がけてきましたが、今は検査やキャリブレーションをサービスとして提供すべく、Zuoraと契約したとのことです。

 

もともとサブスクリプション型のビジネスをしている企業はもとより、エネルギー会社や製造業といった老舗の企業もサブスクリプション型への転換を模索しているのでしょう。その過程でサブスクリプションという新しいビジネスモデルに対応できないERPはディスラプトされていくのかもしれません。SAPやOracleが名指しされていましたが、他のEPR提供ベンダーも油断できないでしょうね。

 

個人的にはクラウドサービス、SaaSサービスはこれからも普及を加速させていくだろうと思っていますので、今回好決算だったZuoraに投資してみました。彼らの唱えるサブスクリプション・エコノミーが今後も広がりを見せることを期待してます。

 

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

  • 作者: ニック・メータ,ダン・スタインマン,リンカーン・マーフィー,バーチャレクス・コンサルティング
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2018/06/06
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る