Salesforce、Veeva、Zuoraの決算をまとめてみます。
- Salesforce(CRM)の2019年第3四半期決算
- Veeva Systems(VEEV)の2019年第3四半期決算
- Zuora(ZUO)の2019年第3四半期決算
- 明暗が分かれるSaaS企業の決算
Salesforce(CRM)の2019年第3四半期決算
- EPS:0.60ドル(予想:0.50ドル)
- 売上高:33.9億ドル(予想:33.7億ドル)
- ガイダンス:Q4 EPS 0.54〜0.55ドル(予想:0.57ドル)
- ガイダンス:Q4 売上高 35.51〜35.61億ドル(予想:35.3億ドル)
- ガイダンス:FY2020 売上高 159〜160億ドル(予想:158.5億ドル)
Salesforceの2019年第3四半期決算は、EPS・売上高がコンセンサス予想を上回りました。ガイダンスではQ4のEPSがちょっと予想を下回りましたが他はOKでした。
売上高の内訳では、サブスクリプション:31.7億ドル(予想:31.4億ドル)、サービス:2.24億ドル(予想:2.28億ドル)でした。サブスクリプションは好調でしたがサービス事業がちょっと予想に届きませんでしたね。
Salesforceの株価は決算日(11月27日)後に大きくジャンプしましたね。ここ最近は200日移動平均線を下回っていましたが上抜けしてきました。
Veeva Systems(VEEV)の2019年第3四半期決算
- EPS: 0.41ドル(予想:0.38ドル)
- 売上高:2.25億ドル(予想:2.16億ドル)
- ガイダンス:Q4 EPS 0.40ドル(予想:0.37ドル)
- ガイダンス:Q4 売上高 2.26〜2.27億ドル(予想:2.22億ドル)
- ガイダンス:FY2020 売上高 10億ドル(予想:9.98億ドル)
製薬企業向けCRMを提供するVeeva Systemsの2019年Q3決算は、EPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回る好決算でした。来年度の売上高も予想を上回る好調さを見込んでいます。
ご参考:Veevaについて
売上高の内訳は、サブスクリプション:1.782億ドル(予想:1.752億ドル)、プロフェッショナル・サービス:4,650万ドル(予想:4,050万ドル)でした。どちらも予想を上回るないようですね。
Veeva Systemsの株価は好決算を受けて高騰しましたね。50日移動平均線を上抜けしました。
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Zuora(ZUO)の2019年第3四半期決算
- EPS:-0.10ドル(予想:-0.13ドル)
- 売上高:6,164万ドル(予想:5,896万ドル)
- ガイダンス:Q4 EPS -0.12〜-0.11ドル(予想:-0.12ドル)
- ガイダンス:Q4 売上高 6,230〜6,330万ドル(予想:6,050万ドル)
サブスクリプション管理サービスのZuoraの2019年Q3決算は、EPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回りました。
売上高の内訳は、サブスクリプション:4,449万ドル(YoY +43%)、プロフェッショナル・サービス:1,715万ドル(YoY +12%)でした。サブスクリプション事業が順調に成長していますね。
Zuoraの株価はちょうど50日移動平均線にトライしていたところですね。
Zuoraは好決算だと思ったのですが、今のところ時間外取引にて-9%近く下げていました。何か不安材料があったのですかね。分かり次第追記します。
明暗が分かれるSaaS企業の決算
Salesforce、Veeva、Zuoraのどれも良い決算だったと思いますが、その後の株価の動きでは明暗が分かれていますね。
特にZuoraの大幅な下落がちょっと気になります。同じSaaS業界と言えどやはり一括りに語ることはできませんね。
その他にもSaaS企業の決算発表が続いていますので、それらについては後ほどまとめたいと思います。
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