レッドハットがFY2019年第1四半期の決算を発表しました。いつもどおり堅調な内容でしたが、その後の取引で同社の株価は-14%も下落してしまいました。
レッドハット(RHT)のFY2019年第1四半期決算
https://seekingalpha.com/news/3365674-red-hat-beats-0_03-beats-revenue
- EPS:0.72ドル(予想を0.03ドル上回る)
- 売上高:8.14億ドル(予想を604万ドル上回る)
- ガイダンス:第2四半期 EPS 0.81ドル(予想:0.89ドル)
- ガイダンス:第2四半期 売上高 8.22〜8.30億ドル(予想:8.55億ドル)
- ガイダンス:FY2019年通期 EPS 3.44〜3.48ドル(予想:3.43ドル)
- ガイダンス:FY2019年通期 売上高 33.75〜34.1億ドル(予想:34.5億ドル)
レッドハットのFY2019年第1四半期の決算は、EPSと売上高は堅調に予想を上回りました。
一方で、第2四半期のガイダンスがEPS・売上高ともにコンセンサス予想を下回る内容でした。
また年間の売上高見通しも同じくコンセンサス予想を下回りました。
こうした弱気な見通しに対してマーケットが反応した結果、株価は-14%と大きく下落してしまいました。
ここまで株価は好調に伸びていましたが、成長性に疑問が生じると容赦なく売られてしまうのがグロース株ですね。
いくつかのファームは目標株価を引き下げ
https://seekingalpha.com/news/3365790-analysts-lower-red-hat-targets-q1-beats-downside-guidance
今回の決算を受けて目標株価を引き下げるファームが出てきました。上記記事によると目標株価の引き下げは以下のとおりです。
- Monness Crespi Hardt:200ドル → 186ドル
- BMO Capital:192ドル → 177ドル
200ドルあたりまであったレッドハットの目標株価ですが、これらファームによれば180ドル前後にまで引き下げられました。
今の株価が142ドルですから、目標的にはまだ成長する余地がありそうですが、何か材料が新たに発表されないと難しいかもしれませんね。
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クラウド銘柄とはいえ安心できない!避けたほうが良いかもしれない3銘柄
ハイテク銘柄の中でも特にクラウド関連銘柄、SaaS銘柄の成長がここ最近は目立っていました。
しかしながら今回のレッドハットのように成長性に疑問が生じることも当然あるわけです。
上記記事では、有望そうなクラウド銘柄の中でその栄華が長く続かないかもしれない3銘柄が紹介されています。3銘柄は下記とのことです。
- レッドハット(RHT):他のクラウド銘柄と比べて売上高とマージンの成長が弱い。
- Workday(WDAY):サブスクリプション売上高と総売上高の成長率が低下中。
- Splunk(SPLK):データ分析サービスの競合の多さ。売上高成長の鈍化。
この記事の通りとなったかどうか、奇しくもレッドハットは今回の決算で大きく下落しました。
またSplunkはレッドハットの連想売りもあったようで、昨日は-7%の大きな下落となっていました。
Workdayについては以前に紹介しました。確かにサブスクリプション売上高の成長率は年々減少しているんですよね。
これら3銘柄は今のところは投資していませんが、どれも一度は投資を検討したことがある銘柄です。今後の投資のためにも情報収集と企業研究は継続することが大事だなと感じました。
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