ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて3年目に突入。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

【WDAY】Workdayは人事管理・財務管理のクラウドサービス。大企業への導入進展が好調です。

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人事管理・財務管理のクラウドサービスを提供するWorkdayの紹介です。

 

 

Workday(WDAY)の概要

ワークデイ(Workday, Inc.)は、エンタープライズ・クラウド・アプリケーションを手掛ける。人的資本、費用、財務管理、給与、イニシアチブ、高等教育に関するソリューションを提供。世界中の金融、ヘルスケア、製造、教育、テクノロジー業界にサービスを提供する。 

WDAY:NASDAQ GS 株価 - ワークデイ - Bloomberg Markets

Workdayは主に人事管理・財務管理のクラウドサービスを提供するベンダーです。Oracleに買収されたPeopleSoftの共同創業者が2005年に始めました。

いわゆるERP管理のためのサービスですね。

ERPとは、Enterprise Resources Planning の略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画=考え方を意味します。現在では、「基幹系情報システム」を指すことが多く、企業の情報戦略に欠かせない重要な位置を占めています。

ERPとは|今さら聞けない「ERP」|オービック

 

ERP管理は従来SAPやOracleといった企業がソフトウェアで提供してきました。そこにWorkdayがクラウドサービスとしてERP管理を提供し始めたところ、その導入のしやすさや使い勝手などが評価され、今では世界中の名だたる企業で導入が進んでいます。

 

Workdayの主な顧客にはNetflixやAirBnB、Visaといった大企業も多いです。また国内の大手企業の名前も多いですね。

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市場平均(S&P500)との株価比較

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直近1年間での市場平均(S&P500)との株価成長率の比較です。赤がWorkday、黒がS&P500です。

昨年12月頃に大きく株価が下がったようですが、そこから盛り返して現在は+42%ほどに成長していますね。

S&P500の成長率と比べるとおよそ3倍の成長といったところでしょうか。

 

売上高は順調に増加中

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Workdayの年間売上高(百万ドル)の推移です。Workdayの会計年度(FY)は2月〜翌年1月末で、2018年の売上高は今年の1月末までの会計となります。

 

FY2018の売上高は前年同期比で+36%成長して21.43億ドルでした。ここ5年の売上高を見ても順調に売上を伸ばしているのが分かります。

損失についても同様に増えていますが、今はコストをかけてでもサービス開発や顧客獲得を進めたいのでしょうね。

 

売上高の内訳(単位:百万ドル)

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Workdayの売上高内訳は、各種クラウドサービスの利用料であるサブスクリプション・サービスと、Workdayサービスの導入支援やトレーニングなどのプロフェッショナル・サービスに分けられます。

 

売上高の約8割はサブスクリプション・サービスが担っており、Workdayのメインビジネスですね。年間の成長率の推移を見る感じでは+40%くらいに着地しそうな印象です。

 

プロフェッショナル・サービスの成長率は最近はちょっと増加したようですね。Workdayの導入企業が増えているのかなと思いました。

 

米国以外の国でもサービス導入が加速中

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地域別の売上高を見ると、やはり米国がメインマーケットですね。最新の報告ではおよそ8割の売上高が米国でした。

米国での売上高成長率は現在のところ30%台の前半くらいで落ち着いていますね。

 

一方で、その他の国での売上高はまだ小さいものの、その成長率は年々増加しています。

FY2016年ではどちらも同じ程度の成長率でしたが、そこからその他の国での売上高成長率は増加を続けています。FY2018年は+54%の成長率となりました。

 

日本を含む米国外の企業での導入が加速しているようで、順調にサービスを拡大していますね。

 

大企業への導入も進展中。SAP、Oracle等の既存ERPの置き換えをどこまで狙えるか

2018年2月末にFY2017年Q4の四半期決算がありました。そこでの発表内容からいくつか情報を拾ってみます。

seekingalpha.com

  • 現在の顧客数は2,100社以上。顧客満足度は98%

  • 人事管理サービスについてはこの四半期で新たにフォーチュン500の企業9社を獲得。そのうち5社はフォーチュン50の企業。新規顧客はホーム・デポ、GE、シェブロン、サンタンデール銀行、PNC Bank、テルストラなど。

  • 人事管理サービスを導入済みのフォーチュン500企業は175社に。フォーチュン50の企業は20社以上

  • 財務管理サービスでは四半期で新たに58社を獲得(うち2社がフォーチュン500)。トータルで450社以上となった。

  • サービス展開のキーとなる業界は4つ:教育&政府関係、ヘルスケア、金融、テクノロジー小売業界にも興味を持っている。

  • 顧客企業への人事管理サービス導入の80〜85%はパートナー企業が担っている。財務管理サービスは半々といったところだが、今後はさらにパートナー企業中心になる。

 

決算発表での内容によれば、Workdayはフォーチュン500に選ばれるような大企業への導入も進んでいますね。

つまりERPのライバルであるOracleやSAPが対象とする規模の企業にも問題なく選ばれ続けているということでしょう。決算発表の場でも、とある企業がSAPからWorkdayに乗り換えたと語っていました。

 

またパートナー企業経由でのWorkday導入の割合が大きいのは良いですね。Workdayが自社で直接販売するよりも断然効率的に顧客数を伸ばせることが期待できます。今後はさらに幅広い業界への進出を狙っているようで、パートナー企業との連携強化がポイントになりそうです。

 

やはりERPの導入を検討する企業は大企業が多そうですし、そういった大企業は既に導入済みだったりするでしょうから、個人的にはWorkdayが引き続きSAP、Oracleといったソフトウェア企業のERPを導入済みの企業からシェアを奪えるかに興味がありますね。

 

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昨年のアナリスト・デイの資料からの抜粋です。人事管理市場でのシェアの推移ですね。

SAPとOracleがシェアを落とす中でWorkdayはシェアを着実に伸ばしています。

 

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過去に他社製品からWorkdayに乗り換えた企業の一覧です。大手ERP企業からしっかり顧客を奪っていますね。

 

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Workdayを採用する企業の規模の比較です。3M、IBMからバンカメまで大企業での導入が進み、昨年2月にはAmazonが人事管理にWorkdayを採用しました。

Workdayのこの勢いが今年も続くか、しっかりウォッチしていきたいと思います。

 

 

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