Amazonがオンライン薬局のピルパックを買収するそうです。やはり次のターゲットはヘルスケア業界なのでしょうか。
Amazon、オンライン薬局のピルパックを買収へ
米アマゾン・ドット・コムは、オンライン薬局を運営するピルパックを買収することで同社と合意した。アマゾンはこの買収を通じ、ヘルスケア事業の強化を図る。
Amazonによるヘルスケア業界への進出が強化されてきました。
記事によればAmazonは2018年下期にもピルパック(PillPack)の買収を完了する予定のようですね。
先日に参加したイベントでも「次にAmazonが破壊するのは医療と広告」と言われていましたし、その一端が見えてきた感じでしょうか。
ピルパックは薬局を変えたスタートアップ
ピルパックは2013年に起業されたオンライン薬局のスタートアップです。
その特徴は、服用の日時を印刷した袋に服用1回分の薬を入れてユーザーに届けるというものです。服薬管理のサービスですね。
「PillPack」のサーヴィスは、服用の日時を印刷したプラスチックの袋に、1回の服用ごとに薬を小分けして、ユーザーに届けるものだ。
月20ドルで、Amazonプライムのように処方薬をユーザーに届けるこのシンプルなイノヴェイションは、大量の薬の服用に苦労している年配者や慢性疾患をもつ人たちの生活を快適にする。
奇しくも上記記事中で「Amazonプライムのように」と紹介されていました。それが現実のものになろうとしているわけですね。
早速影響を受けるドラッグストア関連銘柄たち
過去のAmazonによる買収ニュースのときと同じく、今回も関連銘柄が早速影響を受けています。
CVSヘルス:-9%
ウォルグリーン・ブーツ(Walgreens Boots):-10%
ライト・エイド(Rite Aide):-11%
これらドラッグストア関連の銘柄が軒並み10%前後も下落してしまいました。これ以外の関連銘柄も大きく下げた銘柄が多いですね。
今回の買収によりAmazonがオンライン薬局のサービスを開始することになれば、Amazonプライム会員向けに新しい特典付きでサービス提供されるのではと想像します。
既存のドラッグストアとしてもAmazonプライム以上の会員数とサービスを持つことは簡単ではないでしょうから、その影響は小さくないでしょうね。Amazonに顧客を持っていかれる可能性を真剣に考えているところでしょう。
Amazonによるヘルスケア業界への進出、その一端が見えてきたということでしょうか。