オイルメジャーのエクソン・モービルとシェブロンが四半期決算を発表しましたので早速チェックしてみましょう。
エクソン・モービル(XOM)の2018年第3四半期決算
- EPS:1.46ドル(予想:1.22ドル)
- 売上高:766.1億ドル(予想:729.1億ドル)
エクソン・モービルの2018年第3四半期はEPS・売上高ともにコンセンサス予想を上回りました。
部門別の純利益(単位:百万ドル)
部門別の純利益の比較です。
川上部門は米国・海外ともに前年同期から大きく利益が伸びました。
川下部門は米国で大きく伸びましたが、反面海外では利益が下がっていました。
化学部門では米国は横ばい、海外は減益ですね。
この結果を見ると、好調なのは川上部門、川下部門は米国のみ好調、化学部門は全体的に低調、といった具合でしょうか。
川上部門の好調さは原油価格と天然ガス価格の上昇によるものですね。
今回の決算を受けてエクソン・モービルの株価も上がりましたね。
シェブロン(CVX)の2018年第3四半期決算
- EPS:2.11ドル(予想:2.06ドル)
- 売上高:439.9億ドル(予想:471.7億ドル)
シェブロンの2018年第3四半期決算はEPSがコンセンサス予想を上回るものの、売上高はコンセンサス予想に届きませんでした。
部門別の純利益(単位:百万ドル)
部門別の純利益です。
川上部門は米国・海外とも大幅な増益ですね。
一方の川下部門は米国がちょっと増益、海外は大きく減益でした。
このあたりの傾向はエクソン・モービルと同じですね。
やはり原油価格・天然ガス価格の上昇により川上部門が増益となったのでしょう。
シェブロンも決算発表後に株価が上がりました。上げ幅はこちらの方が大きいですね。
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両社ともに石油の生産量増加が増益に寄与
両社とも大幅に石油と天然ガスの生産量を伸ばしたことで今回の増益を達成してますね。
現在の原油価格としてはWTIを見てみると下のような状況です。
ref: 原油先物 WTI チャート - Investing.com
9月に原油価格が上昇しましたがその後の10月はまた減少傾向に入っています。
このまま原油価格が下落を続けると再び川上部門に影響しそうですね。
今回の決算では両社とも好感されて株価も上がっていましたが、原油価格の先行き次第では今期決算はどうなるかまだまだ分かりませんね。