FAANG銘柄の決算のトリをつとめるAppleがQ4決算を発表しました。
Apple(AAPL)の2018年第4四半期決算
- EPS:2.91ドル(予想:2.78ドル)
- 売上高:629億ドル(予想:615.5億ドル)
- ガイダンス:2019Q1 売上高 890〜930億ドル(予想:928.8億ドル)
- ガイダンス:2019Q1 グロスマージン 38〜38.5%(予想:38.6%)
Appleの2018年第4四半期(7月〜9月期)の決算は、EPS・売上高がコンセンサス予想を上回りました。
しかしガイダンス面では売上高とグロスマージンの見通しがコンセンサス予想に届かず、12月のホリデーシーズンを含む今四半期は厳しい状況が予想されています。
主に為替の影響と新商品の供給量の不確実性によるものと発表しています。
弱気のガイダンスを受けて、Appleは時間後取引にて-7%近く下げてしまいました。
また今後の四半期決算ではiPhone、Mac、iPadの販売台数の数字を発表しない方針を示しました。このためiPhoneの平均販売価格(ASP)が計算できなくなる等、投資家にとってマイナスの影響が懸念されてます。このあたりも株価下落に影響してるのかもしれませんね。
売上高の内訳(単位:百万ドル)
製品別の売上高です。
主力のiPhoneは+29%の372億ドルでした。市場予想を上回る売上高でしたね。
平均販売価格は793ドルで、市場予想の750.78ドルを上回りました。
先日に新製品を発表したiPadは-15%と減収でした。今期は新製品に期待です。
こちらも新しいMacBook Airを発表したMac部門は+3%でした。市場予想も上回りましたね。7月に発売したMacBook Proが好調だったようです。
AppleミュージックやApplePayなどを含むサービス部門は+17%と大きく伸び、100億ドルの売上高が目前になってきました。iPhone以外の収益の柱としてサービスには期待してます。
最後のその他部門はAirPodsやApple Watch、HomePod等を含みます。こちらは+31%と大きく伸びました。Apple Watchシリーズ4の貢献ですかね。
今後はこの部門は「Wearables, Home, and Accessories」と名称変更します。
販売台数(単位:千台)
製品別の販売台数です。この数字が見れるのも今回が最後ですね。
iPhoneの販売台数は4,689万台でほぼ前年同期と同じでした。ただ市場予想の4,750万台には届きませんでした。
iPadは-6%の970万台でした。こちらも市場予想の1,053万台には届きませんでしたね。
Macは-2%で530万台でした。市場予想の487万台は超えましたね。
やはりiPhoneの成長鈍化が気になるところです。
地域別の売上高(単位:百万ドル)
最後に地域別の売上高です。
全体的に前年同期比ではプラスの成長でしたね。
特に日本は+34%と最も売上高の伸びた地域となりました。日本人はアップル好きですね。
ホリデーシーズンの巻き返しに期待
ガイダンス自体は弱気でしたが、新製品の供給が滞りなくいけば売上高も大きく伸びるのではと思います。Apple Watchなどクリスマスプレゼントにピッタリですね。
心配なのはiPhone、iPadに搭載される部品の供給が安定するかどうかですね。
クック氏はまた、iPhoneや「Apple Watch(アップルウオッチ)」、iPadなどの新製品の生産が需要に追いつくか不透明だと明らかにした。
アップルはiPhoneやiPadへの顔認証ロック解除システムの利用を拡大しているが、同技術に使用される特殊なレーザーを生産するサプライヤーはまだ少ない。
ぜひAppleにはホリデーシーズンの巻き返しを起こしてもらいたいところです。私もアップル製品のユーザーとしてMacBook Pro、iMac、iPhoneを利用してますので今期決算には期待しています。