最近のAmazonはプライム会員向けのサービスをますます拡充させていますね。先日は一部書籍が読み放題のPrime Readingが日本でも始まりました。なぜ彼らがこれほどプライム会員を大事にするのかは、実際に数字データで見てみると分かりやすいです。
調査会社による米国Amazonプライム会員の実態調査
調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)によるAmazonプライム会員の調査結果が公表されています。
調査レポート自体はこちら。
米国のAmazonプライム会員は9,000万人!
調査によれば米国のプライム会員は9,000万人いるそうです。米国の現在の人口が約3億2,300万人ですから、国民の3〜4人に1人はAmazonプライム会員ですね。
Amazon利用者のうち63%がプライム会員とのことで、まだまだ成長の余地があるとAmazonは考えていそうです。
実際プライム会員は順調に増加中で、過去12ヶ月での会員数の増加率は38%にもなるそうです。
米国のプライム会員は年間99ドルですので、9,000万人の会員がいるおかげで会費だけで年間約90億ドルがAmazonに入ってくる計算になりますね。
年間購入費で比較するとプライム会員は非会員の1.8倍!
プライム会員は年間で平均約1,300ドルをAmazonでの買い物に費やすそうで、非会員の平均が約700ドルということは、プライム会員は約1.8倍も多くAmazonで買い物してくれてます。
約600ドル多く払う会員が9,000万人いる訳で、それだけで540億ドルの差が出てしまいます。プライム会員を手厚くもてなしたくなるのも頷けますね。
95%のプライム会員が会員継続に前向き!
調査によればプライム会員の95%が「絶対に」または「多分」会員を継続する意思があるようで、一度会員になるとその便利さから逃れるのはやはり難しいみたいですね。
今後のプライム向けサービスは?
Amazonは今年の6月に自宅で手軽に衣服を試着できるPrime Wardrobeを開始しました。オンラインショッピングの弱点克服に向けた面白い試みです。
今後はやはりAmazon Echo関連のサービスが増えたりするんでしょうね。あるいは噂されている処方せん薬を扱うようなAmazon Pharmacyの誕生や、買収したホールフーズの生鮮食品を活用したミールキット・デリバリーの開始など、Amazonなら何をしても驚かないですね。(実際にAmazonが何かするときはいつも驚かされますが)