Amazonが商品注文から2分以内に商品を受け取れるサービス「Instant Pickup」を始めるそうです。やはり同業の小売企業への牽制もあるのでしょうか。
Amazonの新サービス「Instant Pickup」
AmazonのInstant Pickupは、Amazonモバイルアプリで対象商品を注文すると2分で最寄りの受取ロッカーにその商品を準備するサービスとのことで、顧客は好きなときに商品を受け取りに行くことができます。まずは米国の大学キャンパス5か所付近でサービス開始するようですね。
対象商品の品揃えはスナックや飲料、モバイル充電器など、急に欲しくなったときに思わず衝動買いしてもおかしくないものを数約種類そろえており、価格も通常の配送込みの場合よりも安価な設定とのことで、ついついモバイルアプリで余計なものまで買ってしまいそうです。Amazonもそういった心理を狙っているのかもしれません。
このサービスの実現には今のところは専用ロッカーと商品担当の人がいればよいため、Amazonが買収したホールフーズの店舗にも容易に配置できそうです。ただオーガニック食材等に対応するには冷蔵庫機能も欲しいですね。
実証実験が延期中の無人店舗Amazon Goも控えていますし、Amazonは本格的にコンビニのような店舗を目指しているのかもしれません。
競合する小売業の動向は?
最近調べたニュースを掘り起こしてみます。
ウォルマート
Amazonの最大のライバルになるかもしれないウォルマートの動向です。
飛行船+ドローンの組み合わせは、将来実現するのでしょうか。
中国のECサービスJD.comとの連携についてです。このノウハウを米国でどう活かすのか気になります。
AmazonのクラウドサービスであるAWSを使わないよう、ウォルマートが取引企業に圧力をかけていたとのニュースがありました。
ホーム・デポ
好調な決算を示したホーム・デポの特徴についてです。
ターゲット
ターゲットによる即日配送の強化についてです。既に強固な配送を持っているAmazonに追いつけるでしょうか。
Amazon関連
Amazonとその周辺のニュースについてです。どうしてもAmazon関連が一番多くなってしまいますね。
実は多種のプライベートブランドを持っているAmazonについてです。
Amazonとの競争に生き残るヒントがあるかもしないというトピックです。
倉庫の従業員を大量雇用し始めているAmazonですが、実は他にも人を急速に増やしている部門がありました。
その他
バロンズが選ぶ、小売業の勝ち組になりうる企業9選についてです。
小売企業の戦い方の方向
こうしていくつかの小売企業のニュースを見てみると、彼らの戦い方の方向のようなものが見えてくる気がします。
- オンラインと実店舗の融合の仕方
- 顧客のもとへの商品配送時間の短縮(店→客)
- 実店舗への顧客の誘致方法(店←客)
当たり前ですが、こういった点でいかに他社と比べていち早く差別化できるかがポイントなのでしょうね。今回のInstant Pickupに対して、その他の競合がどういう動きを見せるのかが楽しみです。