Amazonもウォルマートも実店舗とオンラインの融合を進めているところですが、その競争は将来は空中戦になっているかもしれません。
ウォルマートがドローンと飛行船の商品配送システムの特許出願へ
記事によればウォルマートが商品配送のための飛行船の特許を出願中とのことです。特許の内容は、自動操縦また人間による遠隔操作で飛行する飛行船が商品と無人機(ドローン)を運び、空中からドローンが配送先へ商品を運ぶためのシステムについてです。
概要図1
特許の図に概要図がありました。図の112がドローンを射出する装置みたいです。飛行船自体は500〜1000フィート(約150〜300メートル)上空を飛行するとのことです。
概要図2、3
飛行船を上から見た断面図ですね。図の206がドローン、210が商品で、下図の304、310のロボットアームのような装置が適切なドローンと商品をピックアップする仕組みのようです。無人で飛行船を飛ばすための工夫でしょうか。
車による配送が非効率な地域で威力を発揮しそうな特許ですね。
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Amazonも昨年に同様の特許を取得済み
このニュースを見たときに既視感を覚えたのは、昨年にAmazonが同様の特許を取得とのニュースがあったからですね。
こちらは既に特許取得済みということで、ウォルマートの一歩先を行っています。絵的にも非常に似ている印象ですね。
Amazonの特許では具体的な利用シーンとしてスポーツなどの大規模イベント会場への配送を挙げていました。実際にはイベント主催者の許可や近隣住民への配慮など課題が多そうですが、こちらも実現すると見た目にも楽しそうです。また通常の商品配送への適用も考えていることでしょう。
小売業界の空中戦は時間の問題かもしれませんね。
参考:まだまだあるウォルマートの特許
ウォルマートは多量の特許を出願しており全てを把握するのは難しいですが、こちらの記事によればドローンだけでなくARや自動支払システム等の分野でも特許出願しているようです。
ウォルマートはもしかしたらAmazon Goのようなレジのない店舗の実現でもAmazonと競争するつもりなのかもしれませんね。
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