最近見かけた気になるニュースです。Amazon、Googleの独禁法調査の噂、Appleの折りたたみ型スマホなど。
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FANGに司法の手?独占禁止法の調査の話が持ち上がる
Googleに独占禁止法の調査が
米司法省がGoogleに対して独占禁止法の調査準備を進めているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。
詳しい内容はわかりませんが、
ウォールストリート・ジャーナルは、匿名の情報筋の発言を引用し、司法省がウェブ検索やその他の分野に関連したグーグルの業務を調査すると報じている。
とのことです。
Googleは過去にも米連邦取引委員会(FTC)による独占禁止法調査を受けたようですが、そのときには特にお咎めは無しでした。
今回なぜ突然にこうした動きが出てきたのか、今後の展開が気になります。
Amazonにも独占禁止法の調査の動き?
こちらはワシントン・ポスト紙が報じたニュースですが、今度はAmazonが独占禁止法に関してFTCの監視が強まる可能性があるとのことです。
先程のGoogleは司法省によるもので、こちらのAmazonはFTCによる動きのようですね。
このニュースでもやはり詳しいことはまだ何も分かりませんが、Amazonほど市場の支配力が強いと規制当局などの監視の目はどうしても強まるのでしょう。
Googleの件と合わせて、こちらも今後の展開をチェックしておきます。
Appleは着々と折りたたみ型iPhoneを準備中?
6月3日に毎年恒例の開発者向けカンファレンスWWDCをAppleが開催します。当日は新しいiOSやmacOS、watchOSなどの新機能に加えて、何かしらのハードウェアのアップデートもあるのではと予想されていますね。
iPhoneに関しては残念ながら何も発表はないでしょうが、彼らの出願している特許を見るともしかしたら次バージョンでは折りたたみ型iPhoneやiPadを目にするかもしれません。
こちらのAppleが出願した特許「FOLDABLE COVER AND DISPLAY FOR AN ELECTRONIC DEVICE」では、様々な形に折り曲げることが可能な電子機器に関する特許が記載されており、確かに図を見るとグニャグニャと折り曲げ可能な何かが図示されてます。
これがiPhoneに適用される技術かどうかは分かりませんし、特許になっているからといって製品に適用されるかどうかはまた別ですので、実際のところは不明ですね。
ただ他社のスマホが先んじて折りたたみ型スマホをリリースし始めている点は、Appleにとってはプレッシャーになっているのではと想像します。恐らく来年にはお披露目されるであろう新型iPhoneが待ち遠しですね。
AppleのApp Storeは情報収集のトラッカーまみれ?
AppleのiPhone用OSであるiOSは長年セキュリティの堅牢さをアピールしてきましたが、その実態はそれほど楽観視できるものではなさそうです。
ウォール・ストリート・ジャーナルの記者がApp Storeのアプリ80個を調査したところ、1つを除く全てのアプリが広告やマーケティング目的でサードパーティのトラッカーが仕込まれており、平均して4個のトラッカーが見つかったとのことです。多いものでは10個のトラッカーが動作していました。
トラッカーの動きはiPhoneユーザからは見えず、また制御する方法もないため、知らない間にサードパーティに情報が渡されているわけですね。一部はiOSの設定で抑止できるようですが、完全にトラッカーの動きを無効にするのは難しそうです。
こうしたプライバシー保護に関する発表もWWDCでされるのではと期待されています。
気になる四半期決算
サブスクリプション管理のZuoraが-30%の暴落
SaaS企業向けにサブスクリプション管理サービスを提供するZuoraの四半期決算がありましたが、今期ガイダンスがコンセンサス予想を下回る内容で、株価は-30%ほども下落してしまいました。
<Zuoraの2020年第1四半期決算>
- EPS:-0.11ドル(予想:-0.13ドル)
- 売上高:6,411万ドル(予想:6,413万ドル)
- ガイダンス:Q2 EPS -0.15〜-0.13ドル(予想:-0.11ドル)
- ガイダンス:Q2 売上高 6,600〜6,800万ドル(予想:7,124万ドル)
- ガイダンス:FY2020 EPS -0.44〜-0.40ドル(予想:-0.42ドル)
- ガイダンス:FY2020 売上高 2.68~2.78億ドル(予想:2.91億ドル)
Q1のEPSは予想を上回り、売上高は予想とほぼ一致でしたが、Q2ガイダンスと2020年度ガイダンスが悪かったですね。2020年度の売上高ガイダンスは下方修正されています。
CEOのTien Tzuo氏によれば営業部門のトップである社長のMarc Diouane氏を解任し、新たな人材を外部から調達することで立て直しを図るようです。ただ立て直しにはしばらく時間がかかりそうですね。
Okta、Veeva Systemsは好決算で株価高騰
SaaS企業の好調さはまだまだ続いており、Okta、Veevaの決算も好決算でした。
Oktaの2020年第1四半期決算
- EPS::-0.19ドル(予想:-0.21ドル)
- 売上高:1.252億ドル(予想:1.168億ドル)
- ガイダンス:Q2 EPS -0.11〜-0.10ドル(予想:-0.14ドル)
- ガイダンス:Q2 売上高 1.3〜1.31億ドル(予想:1.28億ドル)
- ガイダンス:FY2020 EPS -0.49〜-0.45ドル(予想:-0.49ドル)
- ガイダンス:FY2020 売上高 5.43〜5.48億ドル(予想:5.35億ドル)
Veeva Systemsの2020年第1四半期決算
- EPS:0.50ドル(予想:0.45ドル)
- 売上高:2.45億ドル(予想:2.39億ドル)
- ガイダンス:Q2 EPS 0.48〜0.49ドル(予想:0.46ドル)
- ガイダンス:Q2 売上高 2.59〜2.6億ドル(予想:2.5億ドル)
- ガイダンス:FY2020 EPS 2.01〜2.03ドル(予想:1.92ドル)
- ガイダンス:FY2020 売上高 10.45〜10.5億ドル(予想:10.3億ドル)
OktaもVeevaもEPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回るパーフェクトな決算でしたね。この決算を受けて株価は+10%以上も上がっていました。
先月はこの決算を見てVeevaに新規投資してみました。Oktaも再び気になる銘柄になってきましたね。