タバコ会社のアルトリア・グループと電力・ガス会社のナショナル・グリッドから配当金を受け取りました。タバコ会社は最近の健康志向の中で今後どうビジネスを持続させるか興味深い状況です。
アルトリア・グループ(MO)、ナショナル・グリッド(NGG)からの配当金
アルトリア・グループ(MO)からは9.05ドル、ナショナル・グリッド(NGG)からは21.68ドルの配当金を受け取りました。
他の配当金と合わせて、今月は108.02ドルとなりました。1月の配当金はあとフィリップ・モリスとシスコ・システムズを予定しています。
ナショナル・グリッドの株価推移
ナショナル・グリッドの株価は昨年の9月〜10月頃から株価は下落傾向です。公益事業株ですのでそれほど動きは無いものと思っていましたが、意外と大きく動いて驚きました。しかし配当利回りは公益事業株の中でも高めの5%超えとなっています。
ナショナル・グリッドは昨年5月に株式併合が発生し、私の持ち株が特定口座から一般口座に払い出されてしまいました。思い切ってナショナル・グリッドは全て売却し、他の公益事業株に乗り換えてもいいかなと考えています。
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アルトリア・グループの株価推移
タバコ会社であるアルトリア・グループは昨年夏にFDA(米食品医薬品局)によるニコチン含有量規制に関するニュースの影響でガクッと株価を下げました。そこから昨年末まで徐々に株価を戻しましたが、今は再び下落の兆しが見えていますね。
米国でのIQOS販売に期待
ニコチン規制や健康志向などタバコにとって逆風が強くなってきているインでしょうですが、アルトリア・グループとして次に狙うのは電子タバコ「IQOS」の米国販売でしょうね。今のところはまだIQOSの米国販売の認可が降りていないようですがそれも時間の問題かもしれません。
現在、IQOSを入手可能な国のマップです。購入できない国には米国や中国、東南アジアやアフリカ・南米等の新興国が含まれますね。
IQOS | PMI - Philip Morris International
特に中国はタバコ消費量が圧倒的に世界一であり、米国も第3位の消費量ですので、両国は電子タバコ市場としても魅力的に思いますね。米国、中国のでIQOS販売はアルトリア・グループとフィリップ・モリスにとってかなり大きな影響を持つのではと思います。
国別のタバコ消費量のシェア
[Source] Cigarette Use Globally | The Tobacco Atlas
フィリップ・モリスの脱・紙タバコ宣言はアルトリア・グループにも影響するか
今年の頭にフィリップ・モリスはイギリスの新聞広告上で紙タバコ販売を将来は止めると宣言する広告を出しました。紙タバコの代わりに電子タバコに完全シフトするつもりのようです。
https://www.campaignlive.co.uk/article/were-trying-give-cigarettes-says-philip-morris-ad/1453528
フィリップ・モリスの広告はイギリス向けのものであり、将来に全世界で紙タバコの製造・販売を止めるつもりとまでは言っていませんが、タバコ会社として非常にインパクトのある決断に思いますね。
米国でのタバコ販売はアルトリア・グループの担当ですので、フィリップ・モリスの宣言がどの程度関連するか現時点では未知数ですが、IQOS販売が米国で認可されれば同じく脱・紙タバコ戦略に一気に傾くつもりなのかもしれません。
ただ、製品別の売上高を比較するとまだまだ電子タバコの売上高は紙タバコに及びませんので、電子タバコの高い成長力を頼りにしつつ、緩やかに両者を置き換えていくことになるのではと想像します。いち早くIQOSが導入された日本のタバコ人口の内訳推移を見ると、電子タバコ普及の良いベンチマークになっているのかもしれませんね。