米FRBの利上げ決定の影響でここ最近の公益事業株は下降気味ですね。これを機会に公益事業株への投資を検討しています。代表的な銘柄の配当状況などを比較してみました。
検討候補:NEE、DUK、D、SO、EXC、AEP
検討候補は公益事業セクターETFのVPUを参考にして構成比率トップ6の銘柄にしました。
検討候補
- ネクステラ・エナジー(NEE)利回り:2.59%
- デューク・エナジー(DUK)利回り:4.38%
- ドミニオン・エナジー(D)利回り:3.99%
- サザン(SO)利回り:4.98%
- エクセロン(EXC)利回り:3.24%
- アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)利回り:3.51%
過去5年間の配当成長率の比較
毎年の配当金額とその成長率について比較しました。表が各銘柄の配当金額と各年の成長率、フラフが銘柄別の成長率の推移です。
今のところは、年平均成長率を見てマイナスとなったエクセロンは検討から外そうと思います。
最も高い成長率のネクステラ・エナジー(NEE)
6銘柄中トップの配当成長率を見せるのはネクステラ・エナジー(NEE)でした。昨年は12.99%の増配となり、2014年からの平均成長率は10%を超えています。
現在の利回りは2.59%と公益事業株の中では比較的低めですが、配当性向が58.4%とまだまだ増配余地は残しており、高い成長率による連続増配に期待です。
今後の配当成長が期待のドミニオン・エナジー(D)
ドミニオン・エナジー(D)は平均成長率7.75%と候補の中で2番目の成長率でした。配当性向は85.6%とやや高めですが、配当利回りが4%近くなのが魅力ですね。
また昨年の第3四半期決算で2018年から2020年にかけて毎年10%の配当成長を発表しており、これからの配当が楽しみな銘柄です。
今年の頭に同業のスキャナの買収を発表しており、この買収により2017〜2020年のEPS年平均成長率を6〜8%から8+%に増加するとしています。
配当成長はちょっと弱いデューク・エナジー(DUK)とサザン(SO)
デューク・エナジー(DUK)とサザン(SO)はどちらも配当利回り4%超えですが、平均の配当成長率は4%未満でした。ただ連続増配年数はどちらも10年超えですので、今後の増配にも期待してよいのではと思います。
両社とも原発の建設を進めていましたが、昨年はウェスティングハウスの破綻の影響を受けました。
その後の両社のスタンスは真逆となり、デューク・エナジーは原発建設の中止と太陽光発電への投資に切り替え、
サザンは原発建設の継続を発表しました。サザンの方はジョージア州から原発建設の継続が認可されたようです。
配当成長率は5%超えとまずまずなアメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)
アメリカン・エレクトリック・パワーは候補銘柄の中ではちょうど中間程度の配当成長率ですね。可もなく不可もなしといった印象です。
アメリカン・エレクトリック・パワーは増配年数が5年とまだまだこれからですね。配当履歴を見ると過去にガクッと減配し、そこから徐々に元の配当水準に戻ったみたいです。
営業キャッシュフローマージンの比較
各銘柄のここ3年間の営業キャッシュフローマージン(営業CFマージン)の比較です。
各銘柄とも25%〜30%後半の営業CFマージンで良好な印象です。サザン(SO)は2016年に大きく下げていました。
営業CFマージンが毎年着実に増加しているのは、ネクステラ・エナジー(NEE)とデューク・エナジー(DUK)の2銘柄でした。その他は2015年に増加しつつも翌年に下げてしまっていますね。
今後の投資候補
比較してみた印象としてはネクステラ・エナジー(NEE)は外せないですね。既に投資済みですので、機会を見ての買い増しを続けたいと思います。
新規投資先として、第1候補はドミニオン・エナジー(D)、次点でデューク・エナジー(DUK)にしようかなと思いました。ドミニオン・エナジーは今後の配当成長の高さに期待しています。
近々に各銘柄の四半期決算が発表されると思いますので、それらの材料と株価推移を参考に投資先を決めたいと思います。