ランカスター・コロニー(Lancaster Colony Corporation)は連続増配が50年を超える食品メーカーです。サラダドレッシングやクルトン、冷凍パンなど多角的なポートフォリオが特徴です。
ランカスター・コロニー(LANC)
ランカスター・コロニー(Lancaster Colony Corporation)は多角製品メーカー。特殊食品に重点を置く消費者製品を製造し、小売および食品サービス市場向けに販売する。食品、薬品、マスマーケット用のキャンドルも製造・販売する。
基本は食品メーカーながら、薬品やキャンドルの製造も行うなど、多角的なのが興味深い会社です。
ホームページを見ると小売向け製品は大きく4ブランドで展開しているようです。連続増配企業は主要事業が4事業形態が多いのが本当に不思議ですが、ただの偶然でしょうね。
私自身はこれらのブランドの食品は食べたことがありませんが、日本の輸入系スーパーなら手に入るのでしょうか。サラダドレッシングとか試してみたいです。
Lancaster Colony Corporation - Our Products - Retail Products
ランカスター・コロニーの年次報告書によれば、売上の95%以上が米国によるもので、今後もこの経営戦略を維持していくようです。日本でサラダドレッシングを普通に見かける日はまだまだ遠そうですね。
Lancaster Colony Corporation - Investors - SEC Filings and Annual Reports - Annual Reports
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配当状況は下記の通りです。3回の特別配当の結果、グラフが見にくくなっていますが、値を確認すれば堅実に増配しているのが分かります。
ここ3年の経営状況です。営業CFが年々増加しているのが素晴らしいです。営業CFマージンは12%前後でほぼ横ばいですね。この調子で15%くらいまで目指して欲しいところ。
年 | 純利益 | 営業CF | 売上高 | 営業CFマージン |
2014 | $74 | $129 | $1,041 | 12.4% |
2015 | $101 | $132 | $1,104 | 12.0% |
2016 | $121 | $142 | $1,191 | 11.9% |
(単位:百万ドル)
ファイナンスのサマリです。2016年までは株価が増加してましたが、年明けから徐々に値を下げています。現在の配当利回りは1.78%とちょっと物足りないながらも、連続増配54年の企業姿勢に期待していきたいです。
ランカスタ・コロニーはサラダドレッシングから冷凍パンなど非常に多角的な商品ブランド戦略が興味深いです。また明確に米国市場のみにターゲットを絞っているため、日本にいると彼らの商品を目にする機会は少なそうです。実際のところ彼らの商品ブランドが米国の消費者にどう捉えられているのか感覚として分からない部分がありますが、連続増配54年の実績も投資家にとってはある種のブランドかなと思います。