今回の連続増配企業はホーメルフーズ(Hormel Foods)を取り上げます。
日本での知名度としては、社名よりもあの缶詰の名前の方が知られているのではないでしょうか。
ホーメルフーズ(HRL)
ホーメルフーズ・コーポレーションについて
ホーメルフーズ・コーポレーションは、米国ミネソタ州 オースティンを拠点に、業界でその地位と信頼を確立している様々な消費者に向けた食肉製品ブランドの製造および販売をグローバルに展開しています。
ホーメルフーズは、豚肉と七面鳥の製造過程と販売における深く広い専門性、技術構築力、高い競争力を活用し、品質と付加価値のある製品ブランドを世界各地の市場に提供しています。
その実績は、過去9年間続けて、フォーブス誌(米国)による「アメリカの大企業ベスト400」に選出されています。同社の製品が提供する品質や味、栄養、利便性、そして価値は、消費者、小売店、フードサービスおよび、食品業者からも絶大な支持を受けています。
冒頭のアイキャッチ画像にあるとおり、ホーメルフーズはSPAMメールの語源にもなった缶詰SPAMを製造・販売している企業です。
SPAMの他にも非常に多数のブランドを有し、35以上のカテゴリでマーケット・シェアが1位または2位を占めているとのこと。非常に強力なブランド群を持っています。
主要な事業カテゴリは日用食品、冷凍食品、七面鳥、特殊食品の4つと、それらの海外展開となっています。先に取り上げたドーバーやジェニュイン・パーツと同じく4事業に集中していますね。連続増配企業は4事業集中が好きなのでしょうか。
売上高ではほぼ米国が占めていますね。事業の柱に七面鳥を掲げるあたり、米国向けな事業戦略が伺えます。
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ETFでは、例えばバンガードの米国生活必需品セクターETF (VDC)に組み込まれています。
配当状況です。1本飛び抜けた箇所があります、そこ以外は着々と増配傾向にあります。2017年の増配で、51年連続の増配とのことです。
経営状況はどうでしょうか。営業CFは2015年に大きく増加ですが翌年は横ばいです。営業CFマージンも同様に増加していますが、10%前後からもう一声欲しいところです。
年 | 純利益 | 営業CF | 売上高 | 営業CFマージン |
2014 | $602 | $746 | $9,316 | 8.0% |
2015 | $686 | $991 | $9,263 | 10.7% |
2016 | $890 | $992 | $9,523 | 10.4% |
(単位:百万ドル)
最後にサマリと5年間の株価推移です。株価は増加傾向にありましたが今は落ちた感じです。現在の配当利回りは1.99%。今後も増配にぜひ期待したいです。
ちょっと前のニュースですがこんなニュースがありました。鳥インフルエンザ恐るべしです。
ホーメルフーズはSPAMを筆頭に米国内で強力な加工食品ブランドを有しています。昨今のミレニアル世代などのオーガニック食品ブームがどう影響するかが気になりますが、長年に渡って食べ続けられているブランドですので大丈夫ではと思います。
51年に渡る増配の歴史を今後も続けてくれるのではないでしょうか。