連続増配企業を取り上げます。今回はコルゲート・パーモリーブ。
日本ではあまり馴染みのない企業ですが、50年以上も増配している長期投資向けの企業です。
コルゲート・パーモリーブ(CL)
コルゲート・パーモリーブ(英語:Colgate-Palmolive)はアメリカ合衆国の多国籍企業で、石鹸、洗剤、歯磨剤、ペットフード(ヒルズHill'sブランド)などの日常用品を製品開発、製造、販売している。本拠地はニューヨーク市で、ニューヨーク証券取引所の上場企業である。
会社は1806年にウィリアム・コルゲートがニューヨーク市で作った石鹸などの工場から始まり、後に1864年にB.J.ジョンソンがミルウォーキーで作った石鹸などの工場(後にPalmolive Companyと改称)を合併している。日本には、おもにペットフードなどを販売している支社がある。また、フィリピンのマニラ首都圏、中国に支社がある。
調べてみると歯磨き粉で有名な企業のようです。ホームページには下記のような製品ラインナップが記載されていました。私の周りでは見かけたことがないですが、世界ではトップシェアのブランドとのことです。
2016年の経営状況を見てみますと、非常にバランス良くグローバル展開していることがわかります。売上の半数を先進国、残りを発展途上国から上げており、地域別に見ても大きな偏りはないようです。
Colgate-Palmolive - Investor Center
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ここ最近の配当状況です。きれいに右肩上がりで増配を続けていますね。
直近の財務状況です。営業CFは2015年に減少していますが、営業CFマージンは20%前後をキープしており、経営状況は良好に思います。
年 | 純利益 | 営業CF | 売上高 | 営業CFマージン |
2014 | $2,180 | $3,298 | $17,277 | 19.1% |
2015 | $1,384 | $2,949 | $16,034 | 18.4% |
2016 | $2,441 | $3,141 | $15,195 | 20.7% |
(単位:百万ドル)
最後にファイナンスのサマリです。現在のPERが26.75で、競合と比較しても同じくらいでした。配当利回りは2.16%となっています。
コルゲート・パーモリーブは50年以上の連続増配の企業であり、景気に左右されにくい生活必需品セクターの企業です。世界トップシェアの歯磨き粉ブランドを持ち、また売上が世界の地域に分散している点が強みに思います。今は株価がちょっと割高に見えますが、安くなったらぜひ投資を考えたい魅力的な銘柄です。