数少ない連続増配60年超えの企業の一つ、パーカー・ハネフィン(Parker Hannifin Corporation)をみていきます。
1917年に前身となるパーカー・アプライアンスが設立とのことですから、今年でちょうど設立100周年の企業です。
パーカー・ハネフィン(PH)
パーカー・ハネフィン社は、モーション・コントロール・テクノロジーの分野で多角経営を行う、世界のトップメーカーです。多岐にわたる産業車両用、工業用及び航空機器の市場を対象として、システム化された精密エンジニアリング・ソリューションを提供しています。パーカー社の製品は、モーション・コントロールを必要とするあらゆる装置に不可欠であり、原材料や耐久資材の製造、加工からインフラ整備に欠くことのできない重機や各種輸送機器に至るまであらゆる産業をカバーしています。
パーカー・ハネフィンは動力制御の技術に強みを持つ企業です。 「モーション・コントロールを必要とするあらゆる装置に不可欠」な製品を多岐にわたって展開しています。
製品のカテゴリとしては下記の製品があります。ホームページの記載には「パーカーの技術は動くほとんどのものでみることができます」とありますから、モノが動いていればそこには何らかの形でパーカー・ハネフィンの技術が組み込まれているというレベルかもしれません。
世界の55カ国に拠点を持っており、非常にグローバルビジネスに力を入れていますね。
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配当の状況です。連続増配の歴史がみてとれますし、2015年あたりから増配額が急増していますね。これからの増配もぜひ期待したいです。
最近の経営状況です。営業CFは徐々に下がっているのが気になります。営業CFマージンはほぼ10%をキープしており、やや低めの印象です。
年 | 純利益 | 営業CF | 売上高 | 営業CFマージン |
2014 | $1,041 | $1,387 | $13,215 | 10.5% |
2015 | $1,012 | $1,301 | $12,711 | 10.2% |
2016 | $806 | $1,169 | $11,360 | 10.3% |
(単位:百万ドル)
ファイナンスのサマリです。株価は2016年に入ってから上昇しており、160ドル付近で落ち着いていますね。現在の配当利回りは1.64%です。
パーカー・ハネフィンの経営状況はやや気になりますが、動力制御製品の需要は今後も尽きることはないでしょうからビジネス機会的には問題をあまり感じませんね。
連続増配61年という投資家志向の姿勢も素晴らしいです。今後も継続してウォッチしたい銘柄です。