飲料水、ミネラルウォーターは非常に多くの商品がありますが、海の向こうの米国では新しい飲料水が成長の兆しを示しているようです。
文字通り一味違う?Value-added waterとは
Value-added water — which is purified water that contains additional vitamins, nutrients, and minerals — is considered to be in the same realm as other health and wellness beverages.
元記事はYahoo Financeです。記事によれば従来のペットボトル飲料水とは違うカテゴリの飲料水、Value-added waterが最近は支持を集めているようです。直訳すると付加価値飲料水でしょうか?カッコよく言えばプレミアム・ウォーターとかですかね。
Value-added waterは通常の飲料水と比べてビタミンやミネラルが添加されており、健康やウェルネス分野のドリンクと同じと捉えることができるとのこと。
Value-added waterの生産量は2016年に12.3%増加しており、2017年も10%の成長が期待できるそうです。昨今の健康ブームに上手くのっている感じでしょうか。
コカ・コーラ、ペプシコも販売中
通常のペットボトルの飲料水はマージンが低いですが、このValue-added waterは価格にプレミアムを乗せることでマージンを高めています。
コカ・コーラ、ペプシコはそれぞれ通常ボトルのDasaniとAquafinaを販売していましたが、Value-added waterとして新たにSmartwaterとLIFEWTRを展開中です。
コカ・コーラのSmartwater
experience the delicious sparkling water | smartwater
ペプシコのLIFEWTR
LIFEWTR – Premium Bottled Water
どちらも特徴として、
- ビタミンやミネラルといった栄養素を付加
- おしゃれなボトルデザイン
- 通常のミネラルウォーターよりもちょっと高い
と言った点が挙げられます。
栄養素を追加している点について、記事の専門家によれば食生活が不規則だったり長期のエキササイズをしたりしている人にとってはメリットがあるだろうとのことです。殆どの人がこのタイプの飲料水から栄養を取らなければならないほどの状態ではないでしょうからね。
おしゃれなボトルデザイン(ちょっと高いけど)については、各社で狙いがありそうですね。例えばペプシコはアーティストとのコラボレーションによりメッセージ性を高める戦略のようです。
栄養価が高くかつおしゃれな飲料水ということで、同じ喉を潤す目的ならValue-added waterを選ぶ人が徐々に増えているということでしょうか。普段使いするものでもちょっと良いものを選びたいという考え方は近年増えているようにも感じます。
とは言え批判的な見方も
記事の最後では水ソムリエという方の意見として、こういった飲料水はファストフードのようだとの意見もありました。曰く、通常のミネラルウォーターとは違い色々と手を加えて作られた「自然でない」水は飲みたくない、という考え方です。
健康志向かつオーガニック食材を選びたいという人にとっては、ちょっとこのValue-added waterは選び難い商品なのかもしれませんね。
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日本に上陸する日は?
飲料水に関しては日本も進んでいる方ではとも思いますし、すでにValue-added waterと呼べる商品も販売されているのではという状況ですが、「栄養・おしゃれ・割高」の特徴を備える飲料水は日本ではまだ普及していないのかなと思います。
かつてレッドブルに代表されるエナジードリンクが日本に上陸してきたように、このValue-added waterも近々日本に紹介されるんでしょうね。
試しにペプシコのLIFEWTRのページを見ましたら、現在は米国とカナダでのみ入手可能で、世界展開は2018年を予定しているそうです。来年には日本でも販売されるのかもしれませんね。
コカ・コーラとペプシコの今後に期待
昨今の炭酸飲料離れによる影響でコカ・コーラもペプシコも飲料水ビジネスがあまり調子が良くないようですが、この新しい飲料水ビジネスがこれからも成長を継続できるか、投資家としてはとても興味あります。特にペプシコは保有銘柄ですしね。コカ・コーラも機会を見て投資したい銘柄です。
たとえ既存ビジネスが先行き暗くてもしっかりと新しいカテゴリの商品を開発して市場投入している点が両社の強さのあらわれではと、これからも両社に期待しております。