サブスクリプション管理サービスのZuoraが第2四半期決算を発表しました。
前回の決算情報
前回の第1四半期決算はEPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回る好決算でした。
Zuora(ZUO )の2019年第2四半期決算
- EPS:-0.13ドル(予想:-0.16ドル)
- 売上高:5,775万ドル(予想:5,412万ドル)
- ガイダンス:第3四半期EPS -0.14〜-0.13ドル(予想:-0.12ドル)
- ガイダンス:第3四半期売上高 5,830~5,930万ドル(予想:5,610万ドル)
- ガイダンス:2019年度EPS -0.61〜0.59ドル(予想:-0.60ドル)
- ガイダンス:2019年度売上高 2.27~2.30億ドル(予想:2.22億ドル
Zuoraの第2四半期決算は、EPS・売上高が予想を上回ったものの、EPSガイダンスがコンセンサス予想に届きませんでした。
売上高のガイダンスは予想を上回っていますが、ちょっと利益面が弱いのが気になりますね。
この決算を受けて時間外取引でZuoraの株価は-11%も下げています。
Zuoraは今回の決算が良いことを期待して先行投資していたのですが、先日に掲げた売りルールの通り決算内容がダメでしたので、残念ですが売却ですね。
売上高、利益の比較(単位:百万ドル)
売上高は前年同期比で+47%の5,775万ドルでした。
粗利益は+58%の伸びで3,183万ドルで、粗利益率は55.1%に上がりました。
営業損益、純損益についてはまだまだ黒字化の時期ではないですね。
売上高の内訳
内訳では、サブスクリプションが+44%の成長で4,150万ドルで、プロフェッショナル・サービスが+53%の1,630万ドルでした。
サブスクリプションの成長率は第1四半期の決算よりも良くなっていますね。ちなみに第1四半期は+39%の成長でした。
サブスクリプション売上高の成長率
今回の決算までのサブスクリプション売上高とその成長率の推移です。
売上高が毎期成長しているのに加えて、成長率もじわじわと上がってきています。
30%台だった成長率が今回の決算で40%台に上がりました。
このまま成長を維持できるか、今後の決算でも注目したいと思います。
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Zuoraの決算後半戦は厳しいものになるか
ガイダンスの通り第3四半期決算のEPSはコンセンサス予想を下回ってしまいました。
また年間のEPSガイダンスもコンセンサス予想とほぼ同じで、第4四半期に向けても巻き返しが厳しそうに思えます。
ZuoraはここまでQ1、Q2とコンセンサス予想を上回る好決算続きでしたが、それを加味しても年間のEPSガイダンスがあまり伸びないのはちょっと残念ですね。
サブスクリプション・ビジネスへの移行を考える企業は今後さらに増加すると思いますので、Zuoraのようなサブスクリプション管理サービスの需要自体には心配はしていません。
ぜひZuoraには好決算を出せる体質に戻ってもらって、また投資対象として検討させて欲しいですね。
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