マクドナルド(MCD)の第2四半期決算が発表されました。内容は全体的に好調だったようです。なんだかんだで、世の中ハンバーガーが好きな人がまだまだ多いということでしょうか。
マクドナルド(MCD)第2四半期決算
- EPS:予想$1.62に対し$1.73
- 売上高:予想59.6億ドルに対し60.5億ドル
- グローバル既存店売上比較:予想+4.0%に対し+6.6%
マクドナルドの第2四半期決算は全体的に市場予測を上回る内容だったようです。マクドナルドは経営上の管理セグメントを米国市場、国際リード市場、高成長市場、ファウンデーション(基礎的)市場の大きく4つに区分けしており、それぞれのセグメントでプラスの成長率を示したようです。
日本はファウンデーション市場に分類され、同市場の成長は好調な日本に牽引されたものと報告されていました。一時は日本のマクドナルド離れが騒がれていた気がしますが、今は同社にとって稼ぎ頭の市場に戻ったようです。
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マクドナルドの経営状況
年 | 純利益 | 営業CF | 売上高 | 営業CFマージン |
2014 | $4,758 | $6,730 | $27,441 | 24.5% |
2015 | $4,529 | $6,539 | $25,413 | 25.7% |
2016 | $4,687 | $6,060 | $24,622 | 24.6% |
(単位:百万ドル)
以前に取り上げた経営状況です。営業CFが少し低下中ですが、営業CFマージンは25%前後をキープしており、安定的な経営状況にみえます。今回の好決算により2017年の巻き返しに期待が膨らみます。
マクドナルドの配当状況
ここ最近の配当状況です。マクドナルドは配当を開始した1976年以来、毎年の増配を維持しており、2008年からは配当を四半期ごとに変更しました。現在まで41年連続の増配となります。素晴らしいですね。
最近のマクドナルド
マクドナルドは米ウーバー・テクノロジーズの「ウーバーイーツ」を使い、「マックデリバリー」サービスを展開する。2000を超える店舗で利用可能となり、ニューヨーク以外でもダラスやデンバー、カリフォルニア州フレズノ、ヒューストン、サンアントニオ、シアトル、ワシントンでサービスを始める。ウーバーイーツは通常、4.99ドルなど予約手数料を請求するが、その額は店舗によって変動する。
マクドナルドは外食デリバリーが1000億ドル(約11兆円)市場に成長するとみており、売り上げの増加に寄与する可能性がある。ニューヨークでは毎日午前7時から午前1時までウーバーイーツが利用できる。
米マクドナルドは2018年に、大多数の店舗で未冷凍の牛肉を使用した「クオーターパウンダー」のハンバーガー提供を開始する。食品の質改善を目指し、数十年にわたり続けてきた冷凍パティから転換する。
昨今のオーガニック食材ブームや健康ブームを意識した食材の高品質化と外食デリバリー市場の将来性を成長戦略とする方針みたいです。両方針が上手く相乗効果を発揮できればオーガニックなハンバーガーのデリバリーサービスが実現できそうで、ブルー・エプロンやAmazon+ホールフーズのミール・キット・デリバリーの対抗になるかもしれません。
マクドナルドがこのまま好調さをキープできそうなら、連続増配の企業として投資対象にぜひ加えたいです。