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【FIT】Fitbit(フィットビット)の四半期決算は不調な内容に。ウェアラブル市場は今後も成長していくのか?

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リスト型のウェアラブル・デバイスで有名なFitbit(フィットビット)が四半期決算&2017年通期決算を発表しました。四半期決算は予想に届かない不調な内容で、時間後取引にて大きく株価を下げてしまいました。爆発的に大きくなったウェアラブル市場ですが、今後も成長は持続できるのでしょうか?

 

 

Fitbitの2017年第4四半期決算

Fitbit misses by $0.02, misses on revenue - Fitbit, Inc. (NYSE:FIT) | Seeking Alpha

  • EPS:-0.02ドル(予想を0.02ドル下回る)
  • 売上高:5億7,080万ドル(予想を1,809万ドル下回る)
  • ガイダンス:2018年Q1売上高:2.4〜2.55億ドル(予想:3.403億ドル)、2018年Q1 EPS:-0.21〜-0.18ドル(予想:-0.09ドル)、2018年通期売上:15億ドル(予想:17.3億ドル)

Fitbitの四半期決算は、EPS・売上高・ガイダンスの全てがコンセンサス予想を下回る不調な内容でした。

昨今の健康志向トレンドもあり、フィットネス愛好者も増加しているのかなと思っていましたが、Fitbitは上手くそういったトレンドに乗り切れていなかったんですかね。

 

一方で、新製品のFitbit Ionic、Alta HR、Fitbit Aria 2などが売上高に占める割合は36%と、新製品が売上にしっかり貢献している点は良かったように思います。

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チャートで見るFitbitの決算内容

四半期売上高の比較(単位:百万ドル)

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四半期ごとの売上高を前年同期と比較したチャートです。2017年についてはFitbitは4四半期連続で前年割れとなっていました。

 

2017年Q4で盛り返したようですが、Q1〜Q3は2016年と比べると明らかに勢いが落ちていますね。

 

四半期ごとのデバイス販売台数(単位:百万台)

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こちらは四半期ごとのデバイス販売台数の比較です。2017年Q4は約539万台のウェアラブル・デバイスが売られました。

 

結構売れているなと思いましたが、売上高同様に前年同期比では販売台数は4四半期連続で前年割れでした。なかなか厳しい状況のようです。

 

四半期ごとのデバイス購入のリピート率

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Fitibitのようなウェアラブル・デバイスのビジネスの場合、一度デバイスを購入してもらったらそれで終わりという訳ではなく、フィットネスやスポーツが好きな活発なユーザーに何度も新製品を買ってもらうことが重要ですね。

 

上のチャートは四半期ごとにアクティベートされたデバイスの持ち主が購入リピーターなのか新規ユーザーなのかを割合で示したものです。(2017年Q4だけ推測値です)

 

繰り返しFitbit製品を購入してくれるリピーターの割合はおおむね40%前後をキープしていますね。2016年の結果も見てみましたがこの傾向は同じでした。

 

デバイスの販売台数が前年より低下しながらもリピーターの割合がほぼ変わらないというのは興味深いです。Fitbitとしてはこのリピーター数をいかに増やしていけるかがビジネス改善のカギに思いますね。

 

地域別に見た年間売上高(単位:百万ドル)

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地域別での年間売上高の比較です。やはり最も売れている地域は米国でした。次いで欧州・中東・アフリカ地域です。

 

ただ米国市場の売上低下が非常に大きいのが気がかりです。2017年は米国市場の売上がマイナス38%ほどの減少となりました。その結果、2016年は売上高の7割を占めていた米国が、2017年は6割にまで下がりました。

 

他の地域はAPAC以外は売上を伸ばしていますが、米国市場の失速を補えるほどにはまだ成長していませんね。

 

米国市場での四半期売上高の推移(単位:百万ドル)

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米国市場だけクローズアップしてみました。四半期ごとの米国での売上高推移です。やはり2016年は好調でしたが2017年に入ってガクッと売上を落としていました。

 

その後は四半期ごとに売上を伸ばし、2017年Q4はもう少しでもとの水準に戻りそうなところまで来ていますね。Fitibitの新製品が成功しているようにも見えますが、このまま上昇トレンドに入っていけるでしょうか。

 

ウェアラブルの代表的な企業の販売台数比較

ウェアラブルを手がける代表的な企業の販売台数比較です。

■情報ソース:

2017年第1四半期 世界/国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表

2017年第2四半期 世界/国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表

2017年第3四半期 世界ウェアラブルデバイス市場規模を発表

 

四半期ごとの販売台数(単位:百万台)

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Fitbit、Xiaomi、Apple、Garminの四半期ごとの販売台数比較です。今のところこれら4社ではGarminがちょっと遅れを取っているようです。

 

残り3社も傾向が見えていて、Fitbitは成長中、Xiaomiは横ばい、Appleは失速中、といった印象ですね。またどこも400万台の大台にはまだ届いていない状況で、どこが先に達成するのか興味深いところです。

 

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2017年Q3の販売台数ベースでの市場シェアです。FitbitとXiaomiがトップで並んでおり、Apple、Huawei、Garminと続いています。これら上位5社で全体の約半分を占めている状況です。

 

 

最新の2017年第3四半期のレポートの中で、ウェアラブル・デバイスは従来のシンプルなリスト型からより多機能なスマートウォッチ型へと消費者の関心が移っていると指摘していました。

Fitbit、XiaomiおよびHuaweiが投入しているベーシックウェアラブル機器はウェアラブル市場を形成するのに役立ちはした。だが、アップルやFossil、Samsungなどから登場しているスマートウォッチのような多機能型デバイスへと消費者の好みや志向が変化する中で、各ベンダーはこの市場における成長機会と消費者からの認知を獲得するため、その戦略を軌道修正するための岐路に立たされている 

 

冒頭でも紹介したFitbitのFitbit Ionicがまさにこの多機能なスマートウォッチ型で、消費者の嗜好の変化に上手くフィットした新製品を投入できたことがQ4の売上回復の要因の一つではないかと思います。

 

実際、ウェアラブル市場全体としてもベーシックなモデルは売上高が前年割れを続けている一方で、多機能型は大きく売上を伸ばしている状況のようです。

ベーシックウェアラブル(サードパーティー製アプリをインストールできないもの)が前年同期比4.4%減と前四半期からの前年割れが続く一方、Apple WatchやAndroid Wear などを搭載するスマートウェアラブルデバイスが前年同期比64.9%増と対照的な結果となりました。

 

ウェアラブル市場はまだ大きく成長する見込みを見せていますが、同じものがずっと売れる訳ではなく、消費者のニーズを捉えて新製品の投入を続けなければならない業界のようです。非常に激しい競争がこれからもずっと続くでしょうが、そういった競争が優れた製品を生み出すのも事実ですし、Fitbitにはぜひとも復活の狼煙を上げるような画期的なデバイスを発表して欲しいですね。

jp.techcrunch.com

 

 

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