ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて3年目に突入。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

コーヒーブレイク:PERってなんですか

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企業の株式情報を参照するといくつか指標を目にします。PER、EPSなどですね。

その指標の意味を理解することで投資判断の助けになると思いますので、

まずはPER (Price Earnings Ratio:株価収益率) について調べました。

PERの定義

野村證券 | PER(証券用語解説集)

Price Earnings Ratioの略称で和訳は株価収益率。株価と企業の収益力を比較することによって株式の投資価値を判断する際に利用される尺度である。時価総額÷純利益、もしくは、株価÷一株当たり利益(EPS)で算出される。例えば、株価が500円で、一株当たり利益が50円ならば、PERは10倍である。

 

株価収益率 - Wikipedia

株価収益率は株価を一株当たり当期純利益で割ったものであり、次の式で求められる。

株価収益率 = 株価 ÷ 一株当たり当期純利益

株主の側から見れば、「利益が全て配当に回された場合に何年で元本を回収できるか」という指標として見ることができる。一方企業の側から見れば、「株主からの出資をどれくらいの利回りで運用しているか」という指標の逆数と見ることができる。

また時価総額当期純利益で割ったものと言い換えることもでき、次の式で求められる。

株価収益率 = 時価総額 ÷ 当期純利益

利益が減ると、株価収益率は増加することとなる。一般に株価収益率が業界平均値と比較して高いときは、当該企業の株価は割高とされる。

 

PER(株価収益率)の計算方法、仕組み、活用方法

PERは投資家の株価比較の際に広く持ちいられる株価指標の一つです。PERが20倍という場合、現在の株価で投資をした場合、利益額が全額配当にまわされた場合20年間でその投資元本を全て回収することができるという意味になります。

逆数にすると、PERは利回りして見ることもできます。PERが20倍なら、5%というようにすることができます。PERが30倍なら3.3%、PERが50倍なら2%です。

つまり、PERとは投資資金の回収速度を示す指標といえるのです。PERの倍率が低いほどその会社の株価は割安ということになり、逆にPERの倍率が高いほどその会社の株価は割高ということになります。これを「株式益利回り」と言います。

例えば、Aという会社の株価が800円、Bという会社の株価が600円だとしても、どちらの会社の株価がより割安かを株価だけでB社が割安と判断することはできません。しかし、ここでPERを利用することでどちらの会社が収益に対してより割安かを判断することができます。A社のEPSが40円、B社のEPSが20円だと仮定します。その場合のPERはA社は20倍、B社は30倍となり株価が高いA社の方がPERで見ると割安ということになります。

 

PER(株価収益率)の見方 | 初心者の株式投資道場

そもそもPERとは、
「■■年先の利益までが現状の株価に含まれている」ということを意味します。

PER10倍であれば、「10年先の利益が現状の株価に含まれている」ということです。

つまり、

  • PER10倍だと・・・
    10年間、1株あたりの利益を同等に出して株を購入したときと同じ金額となる
  • PER20倍だと・・・
    20年間、1株あたりの利益を同等に出して株を購入したときと同じ金額となる

どちらがお買い得かは一目瞭然ですね。
PERが高い銘柄よりは、なるべくPERが低い銘柄を選べれば良いですね(  ̄∇ ̄)

 

まとめますと、PERとは

  • 株価を1株あたりの利益 (EPSと言うそうです)で割った値
  • PERの値は、「利益が全て配当に回された場合に何年で元本を回収できるか」「○○年先の利益まで現状の株価に含まれているか」を意味する
  • PERの値が小さいほうが元本回収までに必要な年数が少ないことを意味し、株価が割安であるといえる

とのことです。

 

安易にPERの数字を信じてよいか

MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法

MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法

 

PERは数値が低いほど「割安」で、逆に高いほど「割高」だと一般には理解されます。しかしこの議論は、気をつける必要があります。今PERが12倍の銘柄Aと13倍の銘柄Bがあったとして、銘柄Aのほうが銘柄Bよりも割安か? といえば、必ずしもそうとは限りません。なぜならひょっとすると銘柄BはEPSが毎年15%で成長していて、一方の銘柄Aは5%でしか成長していないかもしれないからです。 (P.88) 

 PERの数値のみでは真に割安な銘柄であるかはわからなく、その銘柄の成長性も加味する必要があるようです。

また銘柄のPERを比較する際には、同じセクターに属する銘柄のPERを比較しなければ意味がありません。

ではPERによる比較は意味が無いかといえばそうではなく、PERが50倍といったハイリスク銘柄を避けるという意味で有効な数値とのことです。

PERを見る際には、同セクターの銘柄と比べて割安かどうか、過去からの成長性を考慮すると割安か、高PERであるなら将来の成長性への期待は妥当か、といった点を考慮して検討したいと思います。

 

PERを見てみる

以前に調べた生活必需品セクターの中から、タバコ関連企業のPERを見てみます。

www.us-stock-investor.com

 

米国のタバコ関連企業はフィリップ・モリス、アルトリア・グループ、レイノルズ・アメリカンの3社です。

銘柄 株価 PER EPS
フィリップ・モリス (PM) $111.71 24.73倍 $4.52
アルトリア・グループ (MO) $70.65 9.7倍 $7.28
レイノルズ・アメリカン (RAI) $65.54 15.42倍 $4.25

(出典:Yahoo Finance (2017/5/15))

 

さきほどの定義からすると、最もPERが小さいアルトリア・グループが割安と判断してよいかが気になるところです。判断するにはまだ情報が必要そうです。下記を参考にしながら投資候補をもう少し絞りたいと思います。

markethack.net