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企業研究:生活必需品企業について学ぶ

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今回は生活必需品セクターです。

食料品や家庭用品などの生活必需品の需要は景気の影響が小さく、長期投資の観点からもぜひポートフォリオに組み入れたい銘柄です。

 

バンガード・米国生活必需品セクターETF (VDC)を参考に

バンガード・米国生活必需品セクターETF

このETFは「米国の生活必需品セクターの大型株、中型株、小型株に投資する」ETFで、「食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成」されているのが特徴です。

現在の保有上位10銘柄と産業別の構成比は下記のとおりです。

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P&G、コカコーラ、ペプシフィリップ・モリスなどの著名な企業が並びます。

またウォルマートやコストコといったスーパーマーケットも上位に入っていました。

CVSやウォルグリーンはヘルスケア関連のようです。あまり聞き慣れない銘柄でした。

 

産業別では肉がトップ。さすがは米国、肉も生活必需品です。

以下、家庭用品、清涼飲料、タバコと続きます。何が生活必需品なのかは、日本と米国でそれほど大差はないように思いますが、タバコの人気はまだまだ高いということでしょうか。世界的にもタバコ規制が強化される中で、いつまで生活必需品の地位を保てるかが気になります。

VDCにも組み込まれているCVSがタバコの取扱いを止めたところ、タバコの販売数が各州で減少したとの話がありました。

sustainablejapan.jp

一方で、フィリップ・モリスは成長著しい電子タバコ市場に集中する未来も示唆しています。

jp.reuters.com

電子タバコ市場は2030年に510億ドルとの試算もあり、生活必需品としてのタバコの将来像もそこにあるのかもしれません。

business.nikkeibp.co.jp

米国のタバコ業界自体も復活の兆しを示しているようで、生活必需品としての地位はしばらくは安泰なのでしょうか。

jp.wsj.com

 

経営状況を見てみる

いくつかの企業について営業キャッシュフローとマージンを確認してみます。

P&G (PG)

純利益 営業キャッシュ
フロー
売上高 営業キャッシュフロー
マージン
2014 $11,643,000 $13,958,000 $74,401,000 18.8%
2015 $7,036,000 $14,608,000 $70,749,000 20.6%
2016 $10,508,000 $15,435,000 $65,299,000 23.6%

(単位:千ドル)

営業キャッシュフローは年々増加、営業キャッシュフローマージンも15〜35%におさまっています。投資対象として非常に魅力的な銘柄です。

しかし経営戦略としてはまだ儲けの構造を改善できていない部分もあるようです。 

www.bloomberg.co.jp

 

コカ・コーラ (KO)

純利益 営業キャッシュ
フロー
売上高 営業キャッシュフロー
マージン
2014 $7,098,000 $10,615,000 $45,998,000 23.1%
2015 $7,351,000 $10,528,000 $44,294,000 23.8%
2016 $6,527,000 $8,796,000 $41,863,000 21.0%

(単位:千ドル)

営業キャッシュフローマージンは問題ないですが、営業キャッシュフローが年々減少しているようです。販売数量の減少が影響しているのでしょうか。

ただコカ・コーラのブランドは世界的にも圧倒的ですので、魅力的な投資銘柄であることはしばらくは変わらないのではと思います。

 

ペプシコ (PEP)

純利益 営業キャッシュ
フロー
売上高 営業キャッシュフロー
マージン
2014 $6,513,000 $10,506,000 $66,683,000 15.8%
2015 $5,452,000 $10,580,000 $63,056,000 16.8%
2016 $6,329,000 $10,404,000 $62,799,000 16.6%

(単位:千ドル)

ペプシコも営業キャッシュフローマージンは問題なしですがコカ・コーラには一歩及ばず。営業キャッシュフローは2016年に減少に転じています。

とはいえ、やはりペプシコのブランド力も魅力的ですし、ビジネスモデルも安定してそうです。ぜひ投資銘柄として検討したいところです。

 

ところでコカ・コーラのとペプシコについてはこのようなニュースもありました。

ブランドを意識する両社としては、CSR (企業の社会的責任)についての悪いイメージは避けたいところでしょう。

www.bloomberg.co.jp

 

また炭酸飲料の訴求力回復も課題のようです。あるいは炭酸飲料に代わる新商品の開発競争でしょうか。いずれにせよ気まぐれな消費者に対するマーケティング強化が鍵に思います。

www.bloomberg.co.jp

 

フィリップ・モリス (PM)

純利益 営業キャッシュ
フロー
売上高 営業キャッシュフロー
マージン
2014 $7,493,000 $7,739,000 $29,767,000 26.0%
2015 $6,873,000 $7,865,000 $26,794,000 29.4%
2016 $6,967,000 $8,077,000 $26,685,000 30.3%

(単位:千ドル)

世界最大手のタバコメーカー。VDCのTOP10に含まれているアルトリアグループの傘下でもあります。

営業キャッシュフローは年々増加し、営業キャッシュフローマージンも15%以上をキープしています。 

今後は紙タバコから電子タバコへの転換が上手く進むかどうかが鍵のようです。

 

ウォルマート (WMT)

純利益 営業キャッシュ
フロー
売上高 営業キャッシュフロー
マージン
2014 $16,363,000 $28,564,000 $485,651,000 5.9%
2015 $14,694,000 $27,389,000 $482,130,000 5.7%
2016 $13,643,000 $31,530,000 $485,873,000 6.5%

世界最大のスーパーマーケットとして有名です。

ただ営業キャッシュフローは上下を繰り返し、またマージンも15%に大きく満たない値です。投資銘柄として検討するためには、もう少し企業研究をする必要性を感じます。

小売業としてはAmazonのような大手ネット販売事業との競争激化が課題に思います。Amazonを意識した顧客サービスを提供して、追い上げを強化したいようです。

www.bloomberg.co.jp

 

コストコ (COST)

純利益 営業キャッシュ
フロー
売上高 営業キャッシュフロー
マージン
2014 $2,058,000 $3,984,000 $112,640,000 3.5%
2015 $2,377,000 $4,285,000 $116,199,000 3.7%
2016 $2,350,000 $3,292,000 $118,719,000 2.8%

(単位:千ドル)

日本でも知名度を増しているコストコです。

営業キャッシュフロー、マージンともにウォルマートと似たような動きを示しています。小売業全体の傾向なのでしょうか。

やはりコストコAmazonのような小売を介さない業態のネット通販とどう向き合うかが課題でしょう。Amazon側もネット直販モデルへの転換を消費財メーカにプッシュしているようです。

www.bloomberg.co.jp

 

 

生活必需品セクターに属する企業は景気変動に強い一方で、各消費財ごとに当然ながら課題を抱えている状況のようです。

日本でiQOSが爆発的に売れたこともあり、今後は生活に必需なものの変化に目を光らせていきたいところです。