最近はどこもかしこも人工知能ですね。私個人としては今のところは人工知能関連の銘柄に投資する予定はありませんが、もし投資をするなら少なくともこの1社と決めている会社があります。
私が投資をしたい人工知能の会社:アドビ・システムズ(ADBE)
私が投資をしたいと考えている人工知能の会社は、ずばりアドビ・システムズ(Adobe Systems、ADBE)ですね。
AdobeといえばPDFリーダーのAcrobatや写真家・イラストレーター御用達のPhotoshop、Illustratorの会社として有名ですが、その他にもマーケティングやデータ分析、広告配信関連など、企業向けのサービスを多数抱える企業でもあります。
アドビ公式サイト:クリエイティブ、マーケティング、文書管理ソリューション
Adobeの開発した人工知能、その名も『アドビ先生』
Adobeは昨年11月の自社イベント『Adobe MAX』で人工知能『Adobe Sensei』を発表して大きな注目を集めました。Senseiはそのまま日本語の『先生』を由来としているそうですが、少し日本語とはニュアンスが違うようですね。
「先生」は、米国で「恩師」「学ぶ人」「ある場所で教育を受ける」「社会的知識を持っている人」という意味。日本語の「先生」より少し高度な印象を受ける言葉だという。
人工知能『Adobe Sensei』、その実力は?
先程触れたAdobe MAXが今年も10月頭に開催され、そこで発表から約1年経ったAdobe Senseiの新機能がお披露目されました。その大きな進化ぶりに、イベント会場は非常にエキサイティングな熱気に包まれたようです。
詳しくは会場レポートを見てほしいのですが、特に下記のYouTube動画は会場の歓声と一緒に興奮度合いが伝わってきますね。
検索すると他にも会場の動画が見つかりますので、その実力の程をぜひ確認してみてください。なんだか自分でもかっこいいポスターが作れるような気がしてきますね。
Adobe Senseiはデザイン以外の分野へも進出
ただこれだけですとAdobe Senseiはやはりデザイナー向けの人工知能なのかなと思いますが、Senseiは既に他の分野への進出を発表しています。その一つとして銀行のWebサイトやスマホアプリに対しての適用が発表されていました。
今や物理的な銀行の店舗を訪れる人は減少する一方で、多くはWebやアプリを介して銀行と接する機会を持つ今日ですが、Adobe SenseiによりWeb/アプリのコンテンツを訪問者ごとにパーソナライズするといったことが可能となるようです。
例えばWebの訪問者に適した銀行サービス・商品を表示するといったアプローチが期待できます。銀行に限らずこういったアプローチは活用範囲が広そうですね。
投資家向け説明会で予想を上回る新ガイダンス発表により株価が高騰!
Adobe Senseiという強力な武器を手にしたAdobeは今月18日に投資家向けに説明会を開催しました。そこで2018年のEPSおよび売上の見通しを発表しましたが、その見通しが大きく上方修正された内容だったためAdobeの株価が大きく高騰しました。
2018年の見通し
- EPS・・・$3.75 → $5.50
- 売上・・・$870億(前年比+20%)
説明会資料より抜粋
説明会前後の株価推移
Adobeは株価の高騰により過去最高値を更新しました。投資家の期待の凄さが見て取れます。また過去数年のチャートを見ても一貫して株価は上昇傾向にあり、非常に勢いのある成長を維持し続けていることがわかります。
かなり大きく株価が上がってしまい、なかなか手が出しにくくなってしまいましたが、機会あればぜひ投資したい銘柄です。
今後のAdobeの戦略。企業内への進出が強化できるかが鍵?
そうしたCreative Cloudのビジネスについてシャルマ氏は「今年(2017年)の第3四半期までに新しくCreative Cloudを契約しているユーザーは40%も増加している。また、モバイルデバイス向けにAdobe IDを取得したのは5,800万ユーザーに達しており、さらにエンタープライズ向けのサービス契約を伴うライセンスも66%に達している」と述べた。
順調にユーザー数を増やすAdobeですが、今後どのように企業内に進出してくるかが気になるところです。
彼らは自社のミッションを人のクリエイティビティを助けていくことだと述べていますが、クリエイティビティは写真や絵に限るものではないはずです。
例えばWordやExcel、PowerPointといったOffice製品に代表されるドキュメント・ワーク、事務作業にもクリエイティビティの入る部分はありますよね。
そういう企業活動の中へAdobe Senseiが入り込んでいければ、より包括的に企業向けソリューションを組み立てられるのではと期待してしまいます。
今から数年後、会社の中で目にするソフトウェアやサービスはMicrosoftではなくAdobeに置き換わっているかも、なんて想像すると楽しくなりますね。