ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

はじめて米国株投資にトライしたい米国株初心者が学んだことを記録していきます。

企業研究:情報技術企業について学ぶ(その1)

スポンサーリンク

f:id:us_stock_investor:20170508000856j:plain

米国が最も得な分野の一つ、情報技術セクターについてです。

最近の人工知能ブームもあり、このセクターの企業動向が非常に気になっています。

世の中の変化や競合企業との競争の中で、赤の女王仮説のように進化し続けることのできる企業だけが生き残る、そんな厳しいセクターのようにも思います。

バンガード・米国情報技術セクターETF (VGT)を参考に

バンガードの米国情報技術セクターETF (VGT)は、「テクノロジー・ソフトウェアおよびサービス、テクノロ ジー・ハードウェアおよび機器、半導体および半導体製造機器の 3 つの分野の企業で構成」されています。いわゆるIT企業ですね。

保有上位10銘柄と産業別構成比は下記のとおりです。

f:id:us_stock_investor:20170508001920p:plain

アップル、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト、フェイスブックなど、そうそうたる顔ぶれです。ビザ、マスターカードのカード会社が組み入れられているのも興味深いです。これら上位10銘柄で全資産総額の6割近くを占めているようです。

 

産業別では2割近くがインターネット関連で、次がハードウェア関連、ソフトウェア関連と続きます。ハードウェアにとって重要な半導体関連も上位に位置しています。

TOP25までの銘柄は下記で確認できます。

portfolios.morningstar.com

人工知能やIoT、自動運転車、ドローン、ロボットなど、新しい技術が我々の生活に急速に浸透してきており、その中核をなす半導体業界も注目を高めているようです。

member.rakuten-sec.co.jp

半導体企業は時流を読んで継続的に設備投資をする必要があり、中国企業の台頭など厳しい競争にさらされています。

eetimes.jp

かつて日本の半導体企業は、メインフレーム向けDRAM市場において、世界シェアの約50%を占めていましたが、パソコン向けDRAM需要への対応がまずかったのか、今では世界の売上高ランキングで日本企業は東芝のみとなりました。その東芝の半導体事業もどこに買われるのか気になるところです。

news.mynavi.jp

 

経営状況を見てみる

アップル (APPL)

純利益 営業CF 売上高 営業CFマージン
2014 $39,510 $59,713 $182,795 32.7%
2015 $53,394 $81,266 $233,715 34.8%
2016 $45,687 $65,824 $215,639 30.5%

(単位:百万ドル)

営業キャッシュフローは2016年に減少に転じています。営業CFマージンも同様です。

ただ営業CFマージンは30%以上と非常に優れた経営状況のようです。今年にリリースの噂のあるiPhone 8次第で営業CFも回復すると思われます。

現在 (2017/5/9 )のアップルの株価は153ドルですが、向こう1年での200ドル突破とアップル時価総額1兆ドル突破を予想する声もあります。さすが成長株の筆頭です。

www.bloomberg.co.jp

またアップルは多額の現金の多くを海外に保有していることでも有名ですが、その資金を米国内に引き上げたならば巨額の買収に踏み切るかもしれないとの憶測もあります。買収候補はディズニー、Netflix、テスラなどとのことで、もし実現されたならばどのようなビジネスが展開されるのか非常に興味深いです。

www.reuters.com

 

アルファベット(グーグル) (GOOGL)

純利益 営業CF 売上高 営業CFマージン
2014 $14,136 $23,024 $66,001 34.9%
2015 $16,348 $26,572 $74,989 35.4%
2016 $19,478 $36,036 $90,272 39.9%

(単位:百万ドル)

営業CFは年々増加し、営業CFマージは35%を超えるなど、超優良経営がみてとれます。

先進性が強みの同社ですが、共同創業者の二人はそれぞれ「空飛ぶ自動車」「巨大飛行船」のプロジェクトへ出資しているそうで、何がお披露目されるのか今から楽しみです。

www.bloomberg.co.jp

グーグルは人工知能分野への投資も積極的で、プロ囲碁棋士を破ったAlphaGoで一躍有名になったDeepMindや、データサイエンティスト・コミュニティのKaggleを買収してきました。人工知能の研究開発には多種多様かつ大量のデータが必要不可欠なため、グーグル傘下となることで技術開発の加速が期待されます。もちろんライバル企業も投資を進めており、まだまだこの分野の勝者は決まらないようです。

thebridge.jp

グーグルは自身のサービスを支えるインフラ技術をクラウドサービスGoogle Cloud Platform (GCP) として提供しています。Amazon Web Services (AWS) に比べるとまだまだ存在感は小さいのが現状ですが、GCPの裏側にはグーグルの地球規模のインフラと業界トップの技術力があり、5年後にはAWSを追い抜くとグーグル幹部が話しているように、両社ともまだ予断を許さない状況です。

forbesjapan.com

 

マイクロソフト (MSFT)

純利益 営業CF 売上高 営業CFマージン
2014 $22,074 $32,502 $86,833 37.4%
2015 $12,193 $29,668 $93,580 31.7%
2016 $16,798 $33,325 $85,320 39.1%

(単位:百万ドル)

営業CFもマージンも上下していますが、2016年は回復傾向なのでしょうか。

最近のマイクロソフトはクラウドサービスのMicrosoft AzureとOffice 365が好調な反面、タブレットPCのSurfaceはやや低調なようです。しかしそれも結果的には世の中にWindows搭載のマシンが増加することに貢献しているとの見方もあります。Windowsのシェアが増すほど、彼らのクラウドサービスとの親和性の点で、クラウドの潜在顧客も増すことになると思われます。

www.businessinsider.jp

グーグル同様にクラウドサービスのシェアという意味ではAWSに及ばないAzureですが、その成長率ではAWSの倍以上の数字を出しているようです。AWSが33%の年間成長率であるのに対して、Azure、グーグル (GCP)は80%以上の年間成長率とのことです。それでもAWSに追いつくには相当に長い道のりが待っています。

www.srgresearch.com

過去にSkypeやNokia、Minecraft開発元のMojangなど、大型買収を続けてきたマイクロソフトですが、昨年に262億ドルでリンクトイン (LinkedIn) の買収を発表しました。ソーシャルネットワーク業界への参入が同社のビジネスにどう影響するのか、今後に注目したいです。

jp.techcrunch.com

 

その他の企業については次の記事にまとめます。