ウォルマートが2019年第2四半期決算を発表しました。内容は予想を上回る好決算で、株価も10%近く高騰しました。
ウォルマートの2019年第2四半期決算
- EPS:1.29ドル(予想:1.22ドル)
- 売上高:1,280億ドル(予想:1,258億ドル)
- ガイダンス:2019年通期 EPS 4.90〜5.05ドル(予想:4.81ドル)
ウォルマートの第2四半期決算はEPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回る好決算でした。
EPSのガイダンスは前回の4.75〜5.00ドルから引き上げられました。また米国の既存店舗売上高のガイダンスも前回の+2%から+3%に引き上げられました。 予想を上回る成長を見せていますね。
Q2での米国既存店舗の売上高成長率は+4.5%でした。ここ十数年で最も高い成長率を示したとのことです。食料品、アパレル、季節商品が特に好調でした。
米国内のEコマースは+40%の売上高成長でした。現在のところ、2019年通期でのEコマース売上高+40%は達成見込みとのことです。
今回の好決算を受けて、ウォルマートの株価は10%近く高騰しました。
売上高と成長率の推移
ウォルマートの四半期ごとの売上高と成長率の推移です。
今回の2019年Q2決算では成長率は+3.8%でした。前四半期からは少し下げましたが、1年前と比べると4%前後を維持できているのが分かりますね。
ここ1年はこの水準で成長しており、ここから更に成長率を挙げられるかがポイントですね。
米国の既存店舗の状況
米国の既存店舗の状況を、売上高と来店者数の成長率で見てましょう。
まず目を引くのが今回の急成長ぶりですね。売上高が+4.5%、来店者数が+2.2%と、過去の水準と比較しても大きく伸びています。
温暖な気候により、季節商品のガーデニング用品やアパレルなどがよく売れたそうです。
第1四半期の決算では寒冷な気候により客足が遠のいていましたから、ようやくお客が戻ってきたということでしょうね。
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米国Eコマースの売上高成長率
ウォルマートが対Amazonで力を入れているEコマースの成長率推移です。
一時は成長率が大きく下降していましたが、今回の+40%の達成で上昇トレンドが見えてきましたね。
もともと、2017年10月の投資家説明会の場で会計年度2019年にEコマース売上高が+40%になると宣言していましたが、この調子で行けば達成可能とのことです。
2019年度は第4四半期の2018年11月〜2019年1月期で終わりですので、達成できたかどうかを楽しみにしておきましょう。
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