投資手法として個別株への投資を考える上で、やってはいけないことも肝に銘じておきましょう。
個別株へ投資する上でやってはいけないこと
いつも楽しく視聴している広瀬さんのセミナーで個別株に投資する際にやってはいけないことに触れられていました。(1時間25分くらいの部分です)
ちょっと引用しますね。
(GAFAはホールドでいいですか?という質問に対して)
みんなにお願いしたいことは、銘柄名に惚れて欲しくない。
ネームに惚れちゃだめだ。
Facebook、カッコいいなー。Facebook命。とかさ。
あるいはAmazon。Amazon、カッコいいなー。Amazon命。
という風に、その銘柄名、そのネームに惚れ込むことはやめてください。
それはプロのやることじゃない。
個別株に投資をする際にやってはいけないこと、それはその銘柄名に惚れてしまうということ。
最近の例では上でも触れられているAmazonが最もそういう銘柄だったのではないでしょうか。
『Amazon』という名前には何か魔法でもかかっているのか、米国株投資界隈を見ると、『Amazon』なら投資しても大丈夫、だって『Amazon』だから、といった雰囲気を感じることも少なくありません。
あるいは『NVIDIA』に代表されるAI関連銘柄もそれに近かったように思います。AIはすごい、AIには未来がある、だから今のうちにAI銘柄には投資しておいても大丈夫、そんな都合の良いストーリーでもてはやされた印象がありますが、結果としては皆が期待していたほどにAIのビジネスは広がりを見せませんでした。むしろやや幻滅期に入り始めたようにも感じます。
個別株投資家は何に惚れるべきなのか
再び先の広瀬さんのセミナー動画から続きを引用します。
何に惚れて欲しいかというと、毎期、毎期、毎期の決算の美しさ。
数字の美しさに惚れてください。
そして3ヶ月毎にまた決算が来て惚れ直すわけですよ。
それを積み上げていくことで、テンバガー、10倍株に出会えるわけ。
個別株投資家が惚れるべきは銘柄名ではなくその決算であると。
それも四半期ごとの好決算のみに惚れるべきであるということですね。
ここで言う好決算とは次の3点を全て満足した決算のことです。
- EPSがコンセンサス予想を上回ること
- 売上高がコンセンサス予想を上回ること
- ガイダンスがコンセンサス予想を上回ること
このうち一つでも取りこぼしたら、それはもう好決算とは呼ばないことになります。その時点で売りを考えるべき銘柄です。
AmazonもFacebookもNVIDIAも、四半期決算がコケた時点で大きく株価を下げました。AmazonはQ2決算(7月末)とQ3決算(10月末)の2回でコケたわけですが、Q2決算の発表後はまだ株価は上昇を続けてました。まだ銘柄名に惚れた投資家が多かったのでしょう。しかしQ3決算後からは高いバリュエーションで下落トレンドを描いています。かつて2,000ドルだったAmazonも今は1,500ドルです。実に4分の1の株価がなくなってしまいました。
投資の世界に「絶対」は無いわけで、一度決算をコケただけで株価が必ず下がり続けるとは言えないでしょう。ただ経験則的には一度決算をコケた銘柄にはやはり注意すべきですし、それが二期連続した場合は何かおかしいことが起きているのではと疑ってかかった方が良いように思います。
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今月から四半期決算シーズンがスタート
1月に入り、再び四半期決算がやってきます。主要な決算予定日については以前にまとめました。
2019年という新たな年の始まりでもあります。ぜひ今月からの四半期決算をじっくりチェックして、美しい決算を出し続ける銘柄を見つけていきましょう。