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【MDB】MongoDBは人工知能時代に強みを発揮するデータベース企業

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人工知能時代に活躍が期待されるMongoDBの紹介です。

 

 

DBランキング第5位のMongoDBとは

MongoDBはNoSQLの一種であるドキュメント指向データベースです。近年のビッグデータやIoT、そして人工知能の盛り上がりで人気が高まっています。

 

データベースと言えばオラクルやマイクロソフトの商用データベースや、MySQLやPostgreSQLといったオープンソースのデータベースが歴史的にも有名ですね。

それらはリレーショナルデータベースと呼ばれ、Excelのような表形式でデータを扱うのが特徴です。

 

対してMongoDBはNoSQLというより柔軟にデータ形式を扱えるデータベースです。例えばデータに階層構造を持たせ、表では表現が難しいようなデータ構造でも自由に扱えます。

 

DB-Enginesのランキング

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historical trend of the popularity ranking of database management systems

DB-Enginesによるデータベース人気ランキングを見てみましょう。

トップ3はオラクル、MySQL、マイクロソフトによる三つ巴の戦いですね。

ちょっと離れて第2集団にPostgreSQLMongoDBが位置しています。MongoDBは現在のところ僅差で第5位です。

この1位から4位までのデータベースは全てリレーショナルデータベースで、MongoDBが唯一NoSQLデータベースとして上位に位置しています。つまりドキュメント指向のNoSQLデータベースを検討する際にはMongoDBが最優先に選ばれると言えそうです。

 

人工知能時代にMongoDBが強いわけ

人工知能(機械学習、深層学習、等)では多種多様なデータを大量に集めて分析することが要求されます。

また扱うデータの種別やデータ構造は次々に変わることが予想されます。IoTの普及により今まで取られていなかったデータが取得可能となったり、新しいSaaSサービスが登場してそのデータも使いたくなったり、とにかく新しいデータをじゃんじゃん使って他社にはないインサイトを他社より速く見つけることが大事です。

その点で表形式のデータベースではどうしても限界があります。一方、自由なデータ形式を扱うMongoDBならまさに得意分野といえます。またデータ量が爆発的に増えてきても、MongoDBは拡張がしやすいという特徴もあります。

そんなわけで人工知能時代ではますますMongoDBが重宝されるのではと考えられます。

 

MongoDBのビジネス

もともとMongoDBはオープンソースのデータベースとして人気を獲得しました。

その後にエンタープライズ向けにサポート付きのMongoDBをリリースし、2016年にはクラウド版のMongoDB Atlasが発表されました。

 

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MongoDB AtlasはAmazon、マイクロソフト、GoogleのクラウドサービスにMongoDBを簡単にセットアップして利用することができるサービスです。

通常では自前でサーバなどの機器を用意するところ、クラウドサービスを使うことでユーザは機器の面倒を見なくともMongoDBを利用できるようになります。

ビジネスとしては大きくは今までどおりサーバにインストールして利用する形態と、好きなクラウドサービス上にセットアップしてSaaSのように使う形態の2種類があります。

大規模なデータを扱う場合は、データが増えてもサーバ調達が不要なクラウドサービス型の方が相性がいいでしょうね。

 

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MongoDB(MDB)の株価推移

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MongoDB(MDB)は昨年10月にNasdaqに上場したばかりです。

チャートは年初からのMongoDBS&P500のパフォーマンス比較です。

S&P500が+7.73%なのに対し、MongoDBは+180.31%と爆上げ状態です。

ちょっと過熱気味かもしれないのが心配ですが、それだけ将来性に期待が集まっているのでしょう。

 

ここ数年の売上高(単位:百万ドル)

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年間売上高の推移と成長率です。2019年度はガイダンスの中央値をプロットしています。

成長率自体はちょっとずつ下がっていますが毎年高い水準を出しています。

2019年度は2.29億ドルの売上高を見込んでいます。

 

2019年第2四半期決算

今月頭に第2四半期決算が発表されましたのでそちらも見てみましょう。

  • EPS:-0.41ドル(予想:-0.45ドル)
  • 売上高:5,750万ドル(予想:5,175万ドル)
  • ガイダンス:Q3 EPS -0.40〜-0.38ドル(予想:-0.39ドル)
  • ガイダンス:Q3 売上高 5,900〜6,000万ドル(予想:5,757万ドル)
  • ガイダンス:2019年度 EPS -1.66〜-1.62ドル(予想:-1.62ドル)
  • ガイダンス:2019年度 売上高 2.28〜2.3億ドル(予想:2.20億ドル) 

MongoDBの第2四半期決算は、EPS・売上高はコンセンサス予想を上回りましたが、ガイダンスがまあまあな内容でした。

ガイダンス的には売上高は十分にコンセンサス予想を上回りましたが、EPSがQ3・年間ともに弱いですね。

ただ、株価の方は決算日(9月5日)には下げましたが、その後に反発して大きく伸びていました。すでに織り込み済みなのかもしれませんね。

 

売上高、利益の比較(単位:百万ドル)

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売上高は+61%の伸びで5,750万ドル、荒利益は+63%4,180万ドルでした。

粗利益率はちょっと伸びて72.6%でした。

利益はまだまだマイナスですね。EPSは-0.52ドルから-0.41ドルになりました。

 

売上高の内訳

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売上高はサブスクリプションとサービスですね。

主力のサブスクリプション+63%の成長で5,290万ドルでした。

サービスの方も+48%と伸びて460万ドルの売上高でした。

 

 

人工知能時代の本格到来に伴ってMongoDBの出番も増えていくでしょう。まだまだビジネスに人工知能を活用できていない企業は多いでしょうから、潜在的なニーズも多いのではと想像します。

他のデータベース企業の動向がリスク要因ともいえますね。オラクル、マイクロソフトの動向には注意しておこうと思います。

株価が割高っぽいのが気になりますが、将来性を買って投資するのも良さそうですね。

 

株式トレード 基本と原則

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