ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて3年目に突入。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

不景気にも強そうなマクドナルドへの投資を検討中。まずはビジネス状況についてチェック

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景気後退の兆しが見え始めている今日このごろですが、その時に備えて不景気に強そうなマクドナルドへの投資を検討しています。

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株価が好調なマクドナルド。不景気時にはどうだった?

ここ数年のマクドナルドは株価が特に好調ですね。多少の上下はあるものの今に至るまで右肩上がりの成長を見せています。

金融恐慌やリーマンショックのあった2007〜2008年を含む株価の推移は上の通りです。

リーマンショックが2008年9月頃で、その頃に63ドルほどだった株価は一時50ドル前半にまで下がりました。再び元の水準に戻ったのは2009年11月頃なので1年ちょっと低迷してました。

その後は大きく株価が上昇し、2012年頭には100ドルの大台にのりました。ただそこから株価は横ばいとなり、2015年10月頃までの3年10ヶ月ほどは大きな株価の上昇は見られませんね。

そこから突如の株価上昇を見せ始め、大きな上下もありながら今日に至るまでは上昇トレンドと言っても良い動きです。株価は200ドル台にあがり、2012年〜2015年の横ばい時代から倍の株価となりました。

 

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同じ時期(2007年〜現在)のS&P500との比較です。赤がマクドナルド、黒がS&P500です。

S&P500が金融恐慌の2007年〜2009年に最大で-50%も下げていたのに対し、マクドナルドは下げ幅が小さくほとんど影響を感じさせませんね。

先程見たとおり株価はリーマンショック時に下げていますが、それもS&P500に比べれば下げ幅は小さいです。

景気後退時でもマクドナルドは市場と比べてダメージが少なそうですね。

 

マクドナルドのビジネス状況

店舗のフランチャイズ化が進行中 

マクドナルのビジネスはご存知の通り店舗でのハンバーガー等の販売がメインです。店舗の形態はマクドナルドによる直営と、第3者によるフランチャイズがあります。

年間の売上高を店舗形態ごとに見てみると上のチャートのようになります。2013年までは直営店の売上高が横ばいから微増でしたが、その後は現在まで直営店の売上高は減少しています。

反対にフランチャイズの売上高はじわじわと増加を続けていますね。2018年にはフランチャイズの売上高が直営店を上回りました。

トータルの売上高で見た場合には、2013年をピークに売上高は減少傾向にありますね。

 

直営店とフランチャイズの店舗数推移です。

直営店は2015年頃から減少し始め、2017年にはかなり大きく減っています。

反対にフランチャイズは増加の一途をたどっていますね。直営店の減少を補って余りある増加です。

トータルの店舗数は2018年で37,855店舗になりました。あと数年で4万店舗に届くかもしれませんね。

 

フランチャイズ増加は営業利益の改善

直営店をやめてフランチャイズを増やしているのは、フランチャイズの方が営業利益率が高いからですね。

各年の売上高、営業利益、営業利益率を並べてみると、もともと20%前後だった営業利益率は30%台に伸び、今は40%台にまで上がってきました。

この全てがフランチャイズ化のおかげという訳ではないでしょうが、マクドナルドがフランチャイズ化をずっと進めているのを見るに利益率改善の効果はしっかりと出ているのではと思いますね。

 

安定したキャッシュフロー

本業の儲けである営業キャッシュフロー、設備投資額、その差額のフリーキャッシュフローを並べてみます。

営業キャッシュフローは上下しながらも60億ドル前後をキープしてます。設備投資も20億ドル程度が毎年使われてますね。

フリーキャッシュフローはその差額で40億ドル前後を毎年維持してます。不景気の時も大きく下がってはいないようで、不況への強さが期待できそうです。

安定してキャッシュを稼げるのもマクドナルドの魅力の一つですね。

 

既存店舗の売上高は改善中

地域別に見た既存店舗売上高の成長率です。

全体の傾向としては、2013年頃に成長率が低迷していましたがその後は盛り返してきた感じですね。

2018年は意外にも先進国での成長率が米国・新興国を上回っていました。

 

米国での成長率に注目してみると、2007年〜2011年までは比較的高い成長率でしたが、その後2014年までは成長率が急減しています。2013年と2014年はマイナス成長になっていました。

その後、2015年から現在までは再び成長率が戻り始めていますね。この頃にはマクドナルド側も流石に危機感を覚えて様々な施策に取り組んでいたようです。それが見事に功を奏したといったところでしょうか。

digiday.jp

ピンチに陥りながらも復活してきたマクドナルドには、今後もしっかりと経営を立て直せる能力を期待しますね。

 

主戦場の米国ではやや苦戦気味

地域別の売上高推移です。当初は米国・先進国・新興国で3分の1くらいずつの割合でしたが、新興国の売上高が少しずつ下がっているのが気になります。

国別で見ると米国市場が圧倒的に大きいわけですが、米国の売上高も徐々に減少しています。

 

米国の売上高推移を見ると、2013年をピークに現在まで減少傾向ですね。

既存店舗の売上高はプラス成長になっていますが、全体の売上高の減少を補うほどではないようです。 

 

先日の四半期決算ではUber Eats等の宅配サービスが米国内で伸びているとのことで、マクドナルドとしても色々と手を考えているようですね。

www.bloomberg.co.jp

 

マクドナルドへの投資は魅力的。あとは投資の時期

マクドナルドのビジネス状況について色々と見ましたが、不況時にもキャッシュをしっかり稼げており、今後の景気後退に備えるには良い投資先に思いました。

全体的に売上高が減少傾向なのは気になりますが、その一方でフランチャイズ化などにより営業利益率を高めてきており、事業自体は改善中な印象ですね。

米国内の売上高が上向くかどうかにも注意したいところです。

マクドナルドにはぜひ投資しておきたいと思いましたが、問題はいつ頃投資するかですね。今すぐ投資するか、景気後退がはっきりしてきた頃に投資するか、時期についてはもう少し検討したいと思います。

まずは今月末にあるであろう四半期決算の内容をしっかり確認ですね。

 

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