カジノリゾート運営会社のウィン・リゾーツとラスベガス・サンズの株価が急落していました。原因はどうやらマカオの不調にあるようですね。
マカオの6月のカジノ売上は+12.5%の増加
カジノで有名なマカオの6月のカジノ売上が発表されていました。
ニュースによれば、6月は前年同月と比べて+12.5%の増加となり、224.90億パタカ(約3074億円)だったとのことです。
マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年6月まで23ヶ月連続で対前年プラスを維持している。
さらに23ヶ月連続で前年同月に対してプラスの成長を維持できているようで、 ここ2年近くはマカオのカジノは順調そうに見えますね。
参考までに、2018年の月別の売上(億円)と成長率のグラフです。6月は他の月よりちょっと低めだったみたいです。
一見、順調そうなマカオですが・・・
6月のマカオのカジノ売上は+12.5%の成長でしたが、こちらの記事によればウォール・ストリートのアナリスト予想では+18%の成長を見込んでいたそうで、結果をみればコンセンサス予想を下回る売上だったようですね。
またマカオのカジノ売上がコンセンサス予想を下回るのは2ヶ月連続であり、投資銀行のユニオン・ゲーミングが2018年の成長予測を17%に下方修正しました。
冒頭のマカオ新聞によれば、1〜6月の売上累計は1502.17億パタカ(約2兆0531億円)で前年比+18.9%の増加でしたが、成長予測の下方修正を考慮すると2018年後半はカジノ売上が失速するのかもしれませんね。
6月のカジノ売上がちょっと不調だった原因の一つはワールドカップ開催によるマカオ旅行の減少があるそうで、世界的なイベントの前にはカジノも勝てないようですね。
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マカオの先行き不安の影響でカジノリゾート運営会社の株価が急落
2018年のカジノ売上の先行きに不安が見えてきたマカオですが、そのマカオにホテルを運営するカジノリゾート運営会社のウィン・リゾーツとラスベガス・サンズの株価が大きく影響を受けていました。
ウィン・リゾーツ:-7.7%
ラスベガス・サンズ:-6.7%
どちらも7〜8%ほどの下落ですね。
カジノの売上が落ち込むこととホテル宿泊客が減少することは相関するでしょうから、先程のマカオのカジノ売上の先行き不安が払拭されないと両社の株価回復も難しいかもしれませんね。
少なくともワールドカップの影響は一時的なものですから、大会終了後の8月以降でカジノ売上が予想を上回る成長をするかどうかに着目したいと思います。
その前に当然まずはワールドカップの結果に着目ですね。