百貨店大手のメイシーズ(Macy's)が2018年第1四半期決算を発表しました。このところAmazonの猛威が心配な小売業界ですが、メイシーズは予想以上に高成長な決算内容となりました。
メイシーズ(M)の2018年第1四半期決算
- EPS:0.48ドル(予想:0.37ドル)
- 売上高:55億ドル(予想:54億ドル)
- ガイダンス:2018年通期 EPS 3.75〜3.95ドル(予想:3.61ドル)
メイシーズの2018年第1四半期決算はEPS・売上高・ガイダンスの全てでコンセンサス予想を上回る好決算でした。
既存店舗の売上高成長は+4.2%で、予想+1.4%の3倍の成長率でした。
主に好調を牽引したのは消費者の良好な消費動向と海外からの観光客による消費でした。
良好な決算を受けてメイシーズの株価は+10%も上昇していました。
チャートで見るメイシーズの四半期決算
売上高、利益の比較(単位:百万ドル)
メイシーズの2018年Q1は、売上高が+3.6%の伸びで55.41億ドルでした。
各利益もプラス成長で、特に純利益が+78%と大きく伸びていました。
粗利益率、営業利益率はほぼ横ばいですね。
売上高は上り調子に。消費者の景気も上向きに?
四半期ごとの売上高と前年同期比での成長率の推移を見てみます。
どうも毎年Q4に売上高が大きくなる傾向ですね。年末年始のクリスマスやニューイヤーの商機が重なるからでしょうね。
売上高の成長率は2016年からずっとマイナス成長でしたが、2017年Q4から一転してプラス成長になり、今回の決算では+3.8%の成長となりました。
やはり小売業はECサイトの影響などで長らく低迷していたようですね。小売の好調・不調は消費者の景気動向を測るバロメータになりますから、ここ最近のメイシーズの成長率を見ると消費動向は良好な方へ動いていそうです。
ただ今回は海外からの観光客の消費も大きく貢献したとのことですから、米国以外の消費動向も含まれている点は注意ですね。
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店舗数も少しずつ増加中
メイシーズの全店舗数の推移です。
2015〜2016年ごろが店舗数のピークだったようですが、2016年Q4にかなり大きく店舗数が減少していました。
そこからまた少しずつ店舗数を増やしている最中に見えますね。先程の売上高成長がマイナスの時期でも店舗は増やし続けていたようです。
今回の好決算も店舗オープンを後押しするかもしれませんね。
一方でメイシーズの売上高の伸びがまだ鈍いのでもっと店舗をクローズすべきと考えるアナリストも少なくないようです。やはり今年1年が終わってみないと何とも言えなそうですね。
中国でのEC事業の試験が終了
メイシーズは中国でのEC事業の試験を目的に、香港の企業と合弁会社を設立していましたが、その合弁会社が終了すると発表しました。
合弁会社設立時のニュース
米国小売大手のメイシーズは、中国でEC事業のトライアルを行う目的で、香港に中国のファン・リテーリングとの合弁会社を設立したと発表した。
同社は2011年から中国を含む100余りの国でECサイト「メイシーズ・ドット・コム」を通じて特別な品揃えによるネット販売を開始。商品は米国から国外の顧客に発送しているが、今回の取り組みでは香港に商品在庫を維持し、合弁会社のメイシーズ・チャイナが中国の顧客に商品を発送する。
また同じく2015年にアリババのTmallに加入しましたが、こちらはそのまま継続するとのことです。
メイシーズとしても中国の巨大な消費者市場はなんとか攻略したい市場の一つでしょうから、この実験の結果をもとにアプローチを検討中でしょうね。
今回の決算発表は良い意味で予想を裏切る好決算で、既存店舗の売上高が大きく伸びていましたが、これが日本での中国人の爆買いのように海外観光客による一時的なものでなければ良いですね。
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