ベビーパウダー問題に揺れたジョンソン&ジョンソンがQ4決算と2018年度決算を発表しました。
ジョンソン&ジョンソンの2018年第4四半期決算
- EPS:1.97ドル(予想:1.95ドル)
- 売上高:203.9億ドル(予想:202.7億ドル)
- ガイダンス:2019年EPS 8.50〜8.65ドル(予想:8.60ドル)
- ガイダンス:2019年売上高 804〜812億ドル(予想:827.4億ドル)
ジョンソン&ジョンソンの2018年第4四半期決算は、EPSと売上高がコンセンサス予想を上回るもののガイダンスが予想を下回りましたね。良い決算ではありませんでした。
2019年のガイダンスはEPS・売上高の両方で予想を下回っており、2019年は厳しい年になるようです。この傾向がヘルスケアセクター全体に言えるものなのか、ちょっと懸念してしまいます。
セグメント別の売上高
ジョンソン&ジョンソンのセグメント(消費者向け、製薬、医療機器)別売上高の推移です。
ジョンソン&ジョンソンの売上高の大部分は製薬と医療機器が占めており、消費者向けは2割弱といったところです。昨年にベビーパウダーへのアスベスト混入疑惑で揺れましたが、ジョンソン&ジョンソンの売上高比率で言えばほぼ影響はないと言えますね。あとは企業倫理の問題でしょうか。
セグメント別の推移では消費者向けセグメントはほぼ横ばいです。今後も大きな成長はなさそうですね。
最も伸びているのは製薬セグメントです。2018年Q4は特にクローン病治療薬のステラーラ(Stelara)の売上高が+33.6%と大きく伸びました。
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年間売上高の推移:やや減速気味?
2008年からの年間売上高の推移です。2019年はガイダンスの中央値をプロットしています。
2015年から売上高は成長してきましたが、2019年のガイダンスが予想を下回るほど弱かったこともあり、ちょっとブレーキ踏んだようになっています。
後ほど詳しいニュースもあるかと思いますが、2019年のヘルスケアセクターがもしかしたら軟調なのかもとちょっと懸念してます。
ただ先日の医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループは好決算でしたし、もう少し他のヘルスケア企業の決算発表を待ちたいと思います。