住宅リフォーム・チェーンのホーム・デポが2018年Q3決算を発表しました。
前回、前々回の決算発表
2018年Q1(EPS:OK、売上高:NG、ガイダンス:NG)
2018年Q2(EPS:OK、売上高:OK、ガイダンス:NG)
ここまでの決算を見ると少しずつ業績が向上してきているようですね。
ホーム・デポ(HD)の2018年Q3決算
- EPS:2.51ドル(予想:2.26ドル)
- 売上高:263億ドル(予想:262.6億ドル)
- 既存店舗の売上高成長率:4.8%(予想:4.7%)
- ガイダンス:2018年度 売上高成長率 7.2%(前回:7.0%)
- ガイダンス:2018年度 既存店舗 売上高成長率 5.5%(前回:5.3%)
- ガイダンス:2018年度 EPS 9.75ドル(前回:9.42ドル)
ホーム・デポの2018年Q3決算は、EPS・売上高がコンセンサス予想を上回る好決算でした。
また既存店舗の売上高成長率は4.8%で、こちらも予想を上回りました。
2018年度通期のガイダンスでは、全体の売上高成長率と既存店舗売上高の成長率、およびEPSがそれぞれ上方修正されました。
2018年Q2の決算のときにもガイダンスは上方修正されていましたが、今回はそこからさらにガイダンスがアップしています。2018年度はかなり好業績になる見込みのようですね。
その他の指標は以下の通りでした。どちらも前年同期比で増加してます。
- 顧客平均単価:65.11ドル(+3.6%)
- 買い物回数:3億9,480万回(+1.4%)
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ライバルのロウズ(Lowe's)は不採算の店舗閉鎖を発表
ホームセンター第2位のロウズは5日、アメリカ国内の20店とカナダの31店を閉鎖すると発表した。ロウズは国内1,740店を含む2,390店を展開しているが、今回の店舗スクラップでは不採算店舗を中心に閉鎖する。ロウズは3か月前、5年前に買収したオーチャード・サプライ・ハードウェア全99店とそのディストリビューションセンター1ヵ所をスクラップすると発表したばかり。
ホーム・デポのライバルであるロウズは今月頭に不採算店舗を51店舗閉鎖すると発表したばかりです。
ホーム・デポの業績が向上しているのとは対照的ですね。
ホーム・デポの店舗はQ2時点とQ3時点で変化なく、米国1,981店舗、カナダ182店舗、メキシコ123店舗の合計2,286店舗のままです。
上の記事によればロウズは51店舗閉鎖することで2,339店舗になるようですので、店舗数ではロウズの方が多いですね。ただ店舗閉鎖が今後も続くならホーム・デポが逆転するかもしれません。
現状の業績を比較するとホーム・デポとロウズは明暗が分かれ始めているのかもしれませんね。今後の決算でさらにその差が開くのか、要注目です。
またホーム・デポが好業績ということは住宅の修繕・リフォーム需要が強いということで、消費者の景気もまだ下り坂ではないように思いました。