住宅リフォーム・チェーンのホーム・デポが第2四半期決算を発表しました。前期の決算は不調でしたが今回は好決算でした。
前期の決算発表
前期の決算は、長引く冬の影響で春物の売れ行きが鈍り、売上高が予想に届きませんでした。
また第2四半期のガイダンスも予想を下回っていましたね。
ホーム・デポ(HD)の2018年第2四半期決算
- EPS:3.05ドル(予想:2.85ドル)
- 売上高:304.6億ドル(予想:300.4億ドル)
- ガイダンス:2018年通期 EPS 9.42ドル(予想:9.46ドル)
- ガイダンス:2018年通期 売上高 1,080億ドル(予想:1,079億ドル)
ホーム・デポの第2四半期決算は、通期EPSガイダンス以外がコンセンサス予想を上回りました。ちょっと惜しかったですね。
ガイダンスは前期のアナウンス時よりも上方修正しています。住宅リフォームの需要が強いのでしょうね。
その他の数字は下記の通りでした。
- 既存店舗の売上高成長率:+8.0%(予想:+6.5%)
- 米国既存店舗の売上高成長率:+8.1%(予想:+6.7%)
- 平均客単価:66.20ドル(前年同期比 +5%)
- 顧客買い物回数:4億5,540万回(前年同期比 +3.1%)
全体的に好調な数字ですね。特に店舗の売上高成長率は予想を大きく上回りました。
売上高、利益の比較(単位:百万ドル)
売上高は前年同期比+8%の304.6億ドルでした。
粗利益は+10%の103.7億ドルで、粗利益率は34.0%に伸びました。
営業利益も+10%の伸びでした。純利益は+31%と大きく伸びましたね。
EPSも前年同期の2.25ドルから3.05ドルに成長しました。
店舗の売上高成長率の推移
ホーム・デポは売上高のほとんどは店舗売上によるものですから、店舗の売上高成長率は重要な指標ですね。
ここ2年ほどの推移を見てみると、1年前までは約6%前後で売上高は成長していたようです。
17年Q3になって突然に7%台に成長率が伸びましたが、前期に大きく成長率を下げてしまっていました。
そして今回、既存店舗・米国店舗ともに8%台の売上高成長率を出し、見事に回復してきました。このまま高い成長率を維持できるかがポイントになりそうです。
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下降気味の株価は上昇トレンドに回復するか
ホーム・デポの株価推移をみると8月頭に50日移動平均線を割ってしまっていますね。
今回の決算発表でも株価はちょっと下げていました。決算は好調でしたが今後の貿易摩擦の影響などを懸念しているそうです。
前回の決算(5月15日)でも株価を下げましたが、その後は結局は株価が大きく上がっていきました。今回の決算を受けてこのまま下降トレンドに入ってしまうか、再び上昇トレンドを描けるか、ちょっと様子を見てみたいところです。