インターネットや5Gが普及するにつれ、ますますセキュリティには気をつけたいものです。今回はそんな時代の到来をチャンスにしそうなサイバーセキュリティETFのご紹介です。
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きっかけはCyberArkの四半期決算
サイバーセキュリティ会社のサイバーアーク・ソフトウェアが絶好調な四半期決算を出して株価が爆上げ😇 pic.twitter.com/ZpWZ6r2IWe
— ユーエス🇺🇸米国株投資🍺🥃🍷🍶 (@us_stock_invest) 2019年2月14日
先週にイスラエルのサイバーセキュリティ会社CyberArk Softwareが四半期決算を発表しました。
内容は非常に好決算だったようで、株価はドカンと爆上げしてました。
昨今はインターネットが当たり前のインフラになっていますし、さらにスマホの普及がプライベートだけでなく仕事にも伸びてきている中、セキュリティリスクに触れる機会もどんどん増えてきています。
サイバーセキュリティの企業が活躍するのはまさにこれからかもと思い、そもそもどういった企業がサイバーセキュリティの看板を掲げているのかなとそういうETFが無いかと探した結果に見つけたのが「ETFMG Prime Cyber Security ETF」でした。
サーバーセキュリティのETFがないかなーと探したら、ティッカー $HACK という素敵なETF「ETFMG Prime Cyber Security ETF」というものがありました🔐 pic.twitter.com/DAtgb1HrRv
— ユーエス🇺🇸米国株投資🍺🥃🍷🍶 (@us_stock_invest) 2019年2月14日
ティッカーシンボルがHACKなのも素敵です。
ETFMG Prime Cyber Security ETF(HACK)の概要
HACKはETFMGによるサイバーセキュリティETFです。曰く、業界初のサイバーセキュリティ専門のETFとのことです。
サイバーセキュリティ市場がまだ若い市場ですがその成長性は高く、2004年に35億ドルだった市場が2017年に1,200億ドル、2017年〜2021年の5年間で累積1兆ドルを超えると予想されているそうです。
そんな高成長市場に投資をするETFがこのETFMG Prime Cyber Security ETFになります。
ETFMG Prime Cyber Security ETFの構成銘柄
現在のところ、HACKの構成銘柄数は52銘柄でした。
構成銘柄を見ると特に米国のみという訳ではなく、日本からはトレンドマイクロ、デジタルアーツ、FFRIの3社が含まれていました。
構成割合の高い銘柄には、先程の好決算銘柄CyberArkの他に、Proofprint、シスコ・システムズ、スプランク、パロアルトネットワークス、フォーティネットなどなどが名を連ねていますね。ちょっと割合は低いですがOktaもいました。
やはりというか当然というか、テクノロジー関連の企業が中心ですね。ハードウェア、ソフトウェア、SaaSなど種別は様々です。
傾向としては中小型のIT銘柄、グロース銘柄が中心ですかね。
2015年からのパフォーマンス比較
HACK自体ができて間もないETFですので、2015年頭から現在までの株価パフォーマンスをひとまず見てみましょう。
比較対象はS&P500と連動するVOOにしました。
この期間を対象とすると、HACKは2015年では+20%以上のパフォーマンスを見せていましたが、その後はしばらくVOOよりもパフォーマンスは悪かったですね。
ただ2018年に入ってからはVOOを上回るパフォーマンスで推移しており、現在まで高パフォーマンスをキープしているようです。
一方で市場平均が下落するときにはHACKも大きく下落しており、ディフェンシブな銘柄とは言い難い印象です。中小型の銘柄が中心なため仕方ないですね。
サイバーセキュリティは今後のインターネットや5Gの発展とともにますます重要なテーマだと思います。
昨今の情報漏えい事件を見ても、一度発生すると取り返しのつかないダメージを企業に与えることから、保険のようにどの企業もサイバーセキュリティを導入していくと期待できるでしょう。
セキュリティに強い企業への投資も良いですが、個別企業への投資リスクを考えて分散投資したい場合はHACKのようなサイバーセキュリティETFへの投資を検討しても良いと思います。