アップルがQ1の売上高を下方修正したことでアップル株は大幅下落しましたが、その影響はアップルに部品等を供給するサプライヤーも直撃してしまいました。
アップル・ショック:中国の景気後退でアップルの売上高が下方修正に
アップルが2019年第1四半期(10月〜12月期)の売上高予想を下方修正しました。その数字をこちらにも掲載しておきます。
- 修正前:890億~930億ドル
- 修正後:840億ドル
- アナリスト予想:915億ドル
中国での不振は景気後退だけではなく、そもそもiPhoneの人気が中国であまりないこともあるのではと上の記事では書きました。高額なiPhoneを保有するというステータスはあまり支持されなかったようです。
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アップル・ショックはアップルのサプライヤーへも影響
アップル製品、特にiPhoneに部品を供給しているサプライヤーに早速影響が出てきました。
サプライヤーの株価も大きく下がっており、また彼らも業績予想の下方修正を発表し始めるのではと上記記事では触れています。アップル・ショックの影響はかなり大きくなりそうですね。
アップルのサプライヤーを確認する方法
アップルは自社サイトで主要なサプライヤーのリストを公開しています。下記サイトの『Supplier List』にトップ200のサプライヤー一覧が載っています。
その中から、現在米国市場に上場しているサプライヤーを抽出し、前日からの株価下落率を算出してみました。
主要サプライヤーの一覧と株価下落率
供給部品としてはチップ関連が最も多いですね。あとはゴリラガラスで有名なコーニングも入っています。
下落率の点では、Skyworks Solutionsが-10.65%と最も大幅に下落していました。次いでAMDの-9.45%、Qorvoの-9.06%、Broadcomの-8.9%と続きます。アップルへの依存度が高いと下落率も高いんですかね。
このリスト内では3Mが一番下落率が低かったですね。3Mほどの大企業でしたらアップル以外への供給率も高いでしょうから他の企業ほどには下がらなかったんですかね。とはいえ、-3.77%は大きな下落です。
今回のアップル・ショックではいかにアップルの影響力が大きいか、また中国経済が米国にどれほど影響を与えるか、色々な面で現在の経済状況を垣間見れたように思います。
昨日のISM製造業景況指数の下落ニュースもありますし、やはり景気後退はじわじわと間近に迫ってきてますね。