今週は非常に多くの注目決算が目白押しです。まずは石油関連サービスを提供するハリバートンと、紙製品に強い生活必需品のキンバリー・クラークを見ていきましょう。
ハリバートンの2017年第3四半期決算
ハリバートン(HAL)はとても好調な決算内容でした。同業ライバルのシュルンベルジェが市場予想通りの決算でしたのでハリバートンもそうかなと思っていたのですが、良い意味で市場の期待を裏切りましたね。
- 調整後EPS:$0.42(予想:$0.37)
- 売上:$54.4B(予想:$53.5)・・・2017Q2から+10%
- ガイダンスの発表は無し
地域別売上では北米が好調だったようで、Q2と比べて+14%の32億ドルでした。また国際売上は+4%で23億ドルでした。
石油サービス会社のライバルであるシュルンベルジェ(SLB)の四半期決算は、EPSも売上高も市場予想とほぼ同じでした。それに比べるとハリバートンは良好な決算でしたね。
関連記事
キンバリー・クラークの2017年第3四半期決算
ティッシュペーパーのクリネックスで有名なキンバリー・クラーク(KMB)の決算はまあまあな内容でした。
- 調整後EPS:$1.60(予想:$1.53)
- 売上:$46.4(予想:$46.7)・・・前年同期比で+1%
- 2017年EPSは$6.20〜$6.35で据え置き
キンバリー・クラークはEPSが市場予想を上回りましたが売上高が予想に届きませんでしたね。各部門の結果は下記のとおりでした。
- パーソナル・ケア部門・・・マイナス1%で23億ドルの売上。北米の売上はマイナス3%で、その他の先進国ではマイナス6%。反対に新興国では+3%。
- コンシューマ・ティッシュ部門・・・+3%で15億ドルの売上。北米の売上は+3%、その他の先進国は+1%。新興国では+5%。
- プロフェッショナル部門・・・+3%で8億ドルの売上。北米の売上は+3%、その他の先進国では+5%。新興国では+3%。
傾向として、赤ちゃん用紙オムツなどのパーソナル・ケア部門は売上を下げましたが、ティッシュペーパーやトイレットペーパーを含むコンシューマ・ティッシュ部門と業務用品のプロフェッショナル部門は売上増加でした。
大きく売上を下げたわけでもないですが、大きく成長したわけでもなく、あまり動きのない決算でしたね。ただアナリスト予想によれば次の3年で利益が+22%程度と見込まれており、EPSも$7.4程度まで成長すると見られているようです。今後も地味ながら堅実に成長するということでしょうね。
関連記事
今後の決算予定
24日(火)は注目の決算が多いです!非常に楽しみですね。
- マクドナルド(MCD)
- キャタピラー(CAT)
- ロッキード・マーティン(LMT)
- 3M(MMM)
- イーライ・リリー(LLY)
- ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)
- AT&T(T)
- テキサス・インスツルメンツ(TXN)
- アカマイ・テクノロジーズ(AKAM)
- アイロボット・コーポレーション(IRBT)