グロース株への投資の参考として、Fortuneが毎年発表している100 Fastest-Growing Companiesを紹介します。
Fortuneによる100 Fastest-Growing Companies
Fortuneが毎年発表する急成長企業のリストですね。
直近3年間の売上高、利益、株式リターンをもとにトップ100を算出しています。
2018年のトップ10
今年のトップ10は下記10社でした。
- Health Insurance Innovations(HIIQ)
- Stamps.com(STMP)
- Supernus Pharmaceuticals(SUPN)
- Applied Optoelectronics(AAOI)
- Paycom Software(PAYC)
- Facebook(FB)
- Nvidia(NVDA)
- Arista Networks(ANET)
- Amazon.com(AMZN)
- LGI Homes(LGIH)
これら10社の現在株価と年初の株価を比較して、今年の株価増減率を算出してみましょう。
こちらが算出結果です。
最も株価の成長率が高かったのは、リストのNo.1でもあるHealth Insurance Innovations(HIIQ)でした。成長率は約125%と倍以上に上がっていました。
Health Insurance Innovationsはインターネットで保険の見積もり・購入・請求などを全て行えるクラウド型の保険会社ですね。2012年設立とまだ若い企業ですがここまで高成長を続けているようです。
株価成長率の2位はPaycom Software(PAYC)で91%でした。こちらも株価はほぼ倍に成長してますね。
Paycom Softwareは人材管理をSaaSで提供するクラウドサービス企業です。人材の採用から退職まで一貫したサービスを提供することで利用企業が増大しているようですね。
3番手はAmazon、4番手はNVIDIAでした。この企業については説明不要ですね。
5番目は製薬会社のSupernus Pharmaceuticals(SUPN)、6番目はインターネットで郵送・出荷サービスを提供するStamps.com(STMP)、7番目はネットワーク機器会社のArsta Networks(ANET)でした。Arista Networksはシスコ・システムズのライバルとして何度かブログで取り上げましたね。
Supernus PharmaceuticalsとStamps.comについても興味ありますので後で調べてみます。
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残念ながら株価が下がってしまった企業も3社ありました。
まずは今年いろいろとニュースのあったFacebookです。7月の暴落以来、株価は低迷を続けていますね。
Facebookは今月にマッチングサービスをコロンビアで開始しましたが、これが同社にとって株価回復のきっかけとなるかですね。
他に光ファイバ ー・ネットワーク製品を製造するApplied Optoelectronics(AAOI)、住宅建築業者のLGI Homes(LGIH)が株価成長率がマイナスでした。
やはり急成長リストにランクインした企業でも必ずしも成長キープできるとは限りませんね。
2017年のリストは?
参考に2017年のリストを見てみましょう。
トップ10企業の現在の株価と、2017年の年初株価からの株価成長率です。
Paycom、Facebook、Amazon、Arista Networksは昨年もランクインしてますね。
2017年の年初株価から現在までの成長率が最も高かったのは、人工心臓メーカーのABIOMED(ABMD)でした。+242%と現在まで大きく伸びていますね。
そして次点がPaycomでした。非常に成長率の高いSaaS企業ですね。今後も要チェックです。
100 Fastest-Growing Companiesリストの企業すべてが今後の成長を保証される訳ではもちろんありませんが、企業研究の対象としてピックアップする価値はあると思います。
今後の投資先候補として定期的にこれら企業の決算はウォッチしておきます。