ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて3年目に突入。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

Tモバイルとスプリントの合併は叶わず?ソフトバンクが合併交渉を打ち切りとの報道

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ソフトバンク傘下のスプリントとTモバイルとの合併が実現するか注目を集めていた米国のテレコム業界ですが、ニュースによるとソフトバンクがTモバイル親会社のドイツテレコムに対して交渉打ち切りを伝える予定とのことです。

 

 

ソフトバンクが合併交渉打ち切りとの報道

finance.yahoo.com

www.bloomberg.co.jp

 

記事によれば、2社の合併後の会社に対するオーナーシップをめぐる交渉で合意に至らなかったようです。元々Tモバイルの親会社ドイツテレコムが主導権を握り、ソフトバンク側も幾ばくかのコントロールを持つという契約で進めていたようですが、最終的にはソフトバンク側は筆頭株主を諦めなかったことで決裂を決めたみたいですね。

 

ニュースの影響で両社の株価も大幅に下落

このニュースは市場の失望を買ったようで、スプリントとTモバイルの両社は株価が大幅に下落しました。

 

スプリント

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報道後、株価は一時マイナス10%超えとなりました。現在はマイナス4〜5%付近です。

 

Tモバイル

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Tモバイルはマイナス4〜5%近くの下落となりました。

 

米国のテレコム業界の勢力図は塗り替えられず

米国を代表するテレコム会社であるAT&T、ベライゾン、Tモバイル、スプリントについて、直近の年間売上高($B)を比べてみました。

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現在のところ、AT&T(1637億ドル)とベライゾン(1259億ドル)の2強が圧倒的で、Tモバイルとスプリントを合算してもまだまだ差がある状況です。

 

それでも最近はTモバイルがベライゾンを上回るペースで新規加入者を獲得しており、Tモバイルとスプリントの合併により強力なライバルの登場と思われましたが、土壇場で交渉撤回となったようですね。

www.bloomberg.co.jp

 

これにより、しばらくはAT&Tとベライゾンの2強勢力図は塗り替えられないのではと思ってしまいます。

 

私自身、両社の株を保有する身としてはありがたいことかもしれませんが、やはり成長を後押しするための競争も必要だと考えると、新たな第3勢力の誕生も見てみたかったですね。

 

ソフトバンクとしても傘下のスプリントを今後どうするのか、引き続き動向が気になるところです。